保護者向けガイド
大阪のフリースクールの費用|市町村の支援制度
公開日: 2026-08-03 / 最終確認日: 2026-08-03
保護者大阪市内に住んでいます。中学2年の子がフリースクールに通うことを考えているのですが、月謝がどのくらいかかるのか、大阪に助成の制度があるのかがわかりません。
案内役先に結論をお伝えすると、大阪府には東京都のような府内一律の利用料助成は見当たりません。大阪府の「不登校児童生徒への支援」ページ(2026年6月25日更新)で案内されているのはリーフレットの提供で、府が利用料を助成する制度は掲載されていないためです。大阪で支援を探すときは、府ではなくお住まいの市町村の制度を1件ずつ確認するのが出発点になります。まず費用の相場から見ていきます。
大阪で月謝を見積もるときの内訳
保護者そもそも、フリースクールの月謝はどのくらいが普通なのでしょうか。
案内役全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。大阪府内だけを対象にした公的な相場調査は確認できていないため、この全国の分布を基準に、通う予定の施設の実額で置き換えていくことになります。
| 費目 | 全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393) |
|---|---|
| 毎月かかる金額 | 10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7% |
| 入会金 | 0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9% |
保護者月謝以外にかかるお金もありますか。
案内役助成制度を使うときに、この区別が効いてきます。たとえば枚方市の補助では、対象になるのは「月々または定期的に支払うこととされる定額の利用料」の一月あたりの負担額で、入所費のほか交通費・実習費等の実費負担に係る費用は含まないと定められています。入会金・交通費・教材費は自己負担として別枠で見積もると、想定とのずれが起きにくくなります。費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめました。
保護者月謝の内訳から確認ですね。
案内役そこが出発点になります。次に、大阪府内の支援がどう分かれているかを見ていきます。
大阪の支援は市町村ごとに3つの型に分かれる

保護者大阪府としては、何もしていないということでしょうか。
案内役府の役割は、お金の助成ではなく情報提供と学校側への働きかけに置かれています。大阪府は令和8年3月付で、政令市を除く府内小中学校が現在連携し出席扱いしているフリースクール等の情報をまとめたリーフレット(別添資料)を公開しています。この資料には施設ごとの所在地・電話番号・開設年月・費用・対象学年・活動日時が載っていて、保護者にとっても費用を比べる材料になります。資料自体は学校向けに「今後の連携の参考」として作られたものですが、公開資料なので誰でも見られます。
保護者では、お金の支援は市町村ということですね。どんな種類があるのでしょうか。
案内役公式ページで確認できた範囲では、大きく3つの型に分かれます。1つ目は保護者に利用料を直接補助する型、2つ目は塾代助成の枠のなかでフリースクールにも使える型、3つ目は施設の運営側に補助を出して利用料を抑える型です。3つ目は保護者が申請するものではないため、探し方が変わります。
| 型 | 例 | 誰が申請するか | 金額の目安 |
|---|---|---|---|
| 利用料に直接補助 | 枚方市フリースクール等利用支援補助金 | 保護者 | 利用料の2分の1、月上限5,000円・年間上限6万円 |
| 塾代助成の枠で使う | 大阪市習い事・塾代助成事業/泉佐野市塾代等助成事業 | 保護者 | 大阪市は月上限1万円、泉佐野市は月上限5千円 |
| 施設の運営に補助 | 泉佐野市フリースクール支援事業補助金 | フリースクールの設置者 | 保護者の申請はなし(利用料の負担軽減が目的) |
この一覧は大阪府内のすべての制度ではありません
ここに挙げたのは、2026年8月3日時点で公式ページから内容を確認できた自治体の例です。大阪府内には43の市町村(33市・9町・1村)があり、制度の有無・金額・要件は年度ごとに変わります。お住まいの市町村に制度があるかどうかは、市町村の教育委員会に直接確認してください。制度が見つからないことと、制度が存在しないことは同じではありません。
保護者型によって、動き方が変わりそうですね。
案内役そのとおりです。まず、保護者が直接申請する型を枚方市の例で見ていきます。
枚方市の補助でつまずきやすいところ
保護者枚方市の補助は、いくらもらえるのでしょうか。
案内役令和8年4月から令和9年3月に利用した分について、1人当たり1月につき補助対象経費の2分の1(1,000円未満の端数は切り捨て)で、1月あたり上限5,000円、年間上限は6万円(5,000円×12月)です。2分の1という計算式のため、月謝が1万円を超えていても月5,000円で頭打ちになります。市のページでは「利用料を最大6万円補助します」と案内されていますが、これは年間の上限額で、毎月6万円という意味ではありません。
| 1か月の利用料 | 枚方市の補助額 | 自己負担 |
|---|---|---|
| 3万円 | 5,000円(上限) | 25,000円 |
| 8,000円 | 4,000円(2分の1) | 4,000円 |
保護者通っている施設なら、どこでも対象になりますか。
案内役ここが最もつまずきやすい要件です。枚方市が補助の対象とする「フリースクール」の条件には、不登校児童・生徒が学校外の施設において相談・指導等を受けた日数について、在籍する小学校・中学校が教育委員会と連携の上で指導要録上の出席扱いとすることを認めた施設であることが含まれます。つまり、出席扱いの取り扱いが先に決まっていることが前提の設計です。あわせて、著しく営利本位ではなく入会金・授業料等が明確にされ保護者等に情報提供がなされていることも要件とされています。出席扱いの条件そのものは出席扱いの条件と手続きを確認してください。
保護者保護者の側にも条件はありますか。
案内役4つ挙げられています。フリースクール等の利用料を負担していること、教育委員会および在籍学校長が子どもの通うフリースクールと必要な情報を共有することに承諾していること、補助対象経費について他の制度による助成等を受けていないこと、補助金の交付を受けようとする日において市税を滞納していないことです。3つ目の条件があるため、他の助成と二重には受け取れません。市のページにも、フリースクール利用料について他の助成を受けている場合は補助を受けられないと明記されています。
保護者申請の期限はいつまででしょうか。
案内役交付申請の受付期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日まで(必着)です。ただし先着順で、予算に達した場合は締切より早期に終了すると案内されています。さらに、交付申請とは別に利用状況の報告と利用料の請求という手続きがあり、4月から9月までの利用分は申請初月が属する年度の10月15日、10月から3月までの利用分は翌年度の4月10日が期限です(その日が土曜日・日曜日・国民の祝日に当たるときは直前の平日)。交付申請だけでは入金まで進まない点が、この制度の見落としやすいところです。
- 通っている(通う予定の)施設が、在籍校と教育委員会の連携により出席扱いを認められた施設かを学校に確認する
- 教育委員会・在籍学校長が施設との情報共有に承諾しているかを確認する
- 交付申請書・利用しているフリースクールが確認できる書類・補助対象経費の金額が確認できる書類・住民票の写し・本人(保護者等)確認書類・市税の滞納無証明書をそろえて交付申請する(電子申請なら交付申請書は不要。住民票の写しと市税の滞納無証明書も、市が確認することに同意すれば不要)
- 4月から9月の利用分は10月15日まで、10月から3月の利用分は翌年度の4月10日までに利用状況報告書兼請求書と領収書等を提出する
- 請求時には、振込先口座の情報を確認できる書類(申請者本人名義の口座に限る)も添える
保護者先着順というのは焦りますね。
案内役予算の枠がある制度では起こりうることです。次に、政令市である大阪市と堺市の状況を見ていきます。
大阪市・堺市は「塾代助成」と「公的な居場所」が中心
保護者大阪市には、フリースクール専用の助成はありますか。
案内役大阪市の公式ページで確認できる範囲では、フリースクールの利用料だけを対象にした助成の案内はありません。代わりに使える可能性があるのが大阪市習い事・塾代助成事業です。市内在住の小学5年生から中学3年生を対象に、学習塾や家庭教師、文化・スポーツ教室など(オンライン学習塾などを含む)の学校外教育にかかる費用を月額1万円を上限に助成する制度で、助成対象者は市内在住のすべての小学5年生から中学3年生を養育する方とされています。所得による線引きは案内されていません。
保護者フリースクールも、その「学校外教育」に入るのでしょうか。
案内役制度の案内文に「フリースクール」という区分の記載はありません。利用先として挙げられているのは、参画事業者として登録されている学習塾や家庭教師、文化・スポーツ教室などで、利用可能な教室は教室等検索や教室マップで確認するよう案内されています。使えるかどうかは、通う予定の施設が参画事業者として登録されているかで決まります。施設名で教室等検索を引くか、施設に直接「大阪市の塾代助成に登録していますか」と聞くのが確実です。登録されていない教室のリクエストを出せる仕組みもあります。
保護者手続きの方法は変わっていませんか。
案内役令和8年4月利用分から、従来の「大阪市習い事・塾代助成カード」からスマートフォン等を用いた「デジタルクーポン」に変更されました。スマートフォンを持っていない、操作が苦手といった理由でデジタルクーポンを使えない場合は、教室に直接持参する「カードクーポン」も選べます。いずれの場合も、助成を受けるには利用登録申請が必要です。
保護者堺市はどうでしょうか。
案内役堺市も「不登校支援に関する情報」ページ(2026年7月27日更新)で情報提供を行っており、堺市内のフリースクール等民間施設一覧をPDFで公開しています。利用料の助成については、このページに案内がありません。一方で堺市が運営する教育支援教室が学校外の居場所として設けられていて、スプリングポート(堺区)・ユーアイルーム(美原区)・ソフィア(中区)などがあり、対象は小学1年生から中学3年生です。入室を希望する場合は、まず学校に相談する流れになっています。
保護者公的な居場所は、費用がかかるのでしょうか。
案内役文部科学省の保護者向けリーフレットでは、教育支援センターは各地域の教育委員会が開設し、公共施設の中にあることが多く、利用料は基本的に無料と説明されています。民間のフリースクールと公的な教育支援センターは役割も雰囲気も違うので、どちらが合うかは見学して決める前提になります。費用の負担が重いときに、選択肢を1つに絞らずに済む材料として知っておいてください。
保護者両方を見てから決めてもいいんですね。
案内役併用している家庭もあります。最後に、お住まいの市町村を自分で調べる手順を確認します。
自分の市町村に制度があるかを調べる手順
保護者枚方市や泉佐野市のような制度が自分の市にもあるか、どう調べればいいでしょうか。
案内役市町村のサイト内検索で「フリースクール」と「塾代」の2語を別々に引くのが早道です。フリースクール専用の補助がなくても、泉佐野市のように塾代等助成事業の対象にフリースクールが含まれている場合があります。泉佐野市の塾代等助成事業は、不登校の児童生徒の学びの場の確保も目的に掲げ、一定の所得要件を設けたうえで市内在住の小学5年生から中学3年生を対象に、学習塾、文化・スポーツ教室等やフリースクールの学校外教育サービスに係る費用を月額5千円上限で助成する制度です。同じ「塾代助成」でも、大阪市は所得要件の案内がなく月上限1万円、泉佐野市は所得要件ありで月上限5千円と、中身が違います。
保護者施設のほうに補助が出ている場合は、どう確認すればいいですか。
案内役施設に直接聞くのが確実です。泉佐野市フリースクール支援事業補助金は、保護者ではなくフリースクールの設置者に対して活動経費の一部を助成する制度で、持続可能な運営支援とあわせて利用者の月額利用料の負担軽減を図ることが目的とされています。補助要件には、市内に施設または活動拠点があること、設置者が非営利法人であり学校との間に十分な連携・協力関係が構築されていること、原則毎日開所していること、1年以上の活動実績があり原則として前年度中に受け入れた児童生徒のうち在籍校で指導要録上の出席扱いとなった子がいることなどが含まれます。保護者が申請する制度ではないため、月謝にどう反映されているかは施設に確認する形になります。
問い合わせ先の使い分け
| 聞きたいこと | 問い合わせ先 |
|---|---|
| 市町村にフリースクール利用料の補助があるか | お住まいの市町村の教育委員会(学校教育課・児童生徒課など) |
| 塾代助成でフリースクールが使えるか | 各市の塾代助成事業の運営事務局、または施設に直接 |
| 出席扱いの取り扱い | 子どもが在籍している学校 |
| 施設の費用の内訳(入会金・教材費・交通費) | 通う予定のフリースクール |
保護者相談は、どこから始めるのがいいでしょうか。
案内役文部科学省のリーフレットは、不登校が続く場合等はまず教育委員会の不登校相談担当に相談するよう案内しています。同じリーフレットでは、フリースクール等も一定の要件を満たせば在籍校での出席認定や成績評価の対象になると説明されています。要件を満たすかどうかを判断するのは在籍校と教育委員会なので、施設を決める前に学校へ相談しておくと、あとから助成の要件で行き詰まりにくくなります。施設探しは大阪府のフリースクール一覧から地域や特徴で絞り込めます。他の地域の制度の型と比べたいときは自治体別の補助金の調べ方、都道府県が主体になっている例は東京都のフリースクール助成金が参考になります。
よくある質問
保護者最後に、迷いやすい点をいくつか聞かせてください。
案内役ひとつずつお答えします。
保護者大阪府に、府内どこでも使える助成はありますか。
案内役大阪府の「不登校児童生徒への支援」ページで案内されているのはリーフレットの提供で、府が利用料を助成する制度は掲載されていません。府内で利用料の補助を探す場合は、お住まいの市町村の教育委員会に確認してください。制度の有無・金額・要件は市町村ごとに違います。
保護者枚方市の「最大6万円」は、毎月もらえる額ですか。
案内役年間の上限額です。枚方市の補助は1人当たり1月につき補助対象経費の2分の1で、1月あたり上限5,000円、これが12か月分で年間上限6万円という計算になります。受付は先着順で、予算に達した場合は締切より早く終了すると案内されています。
保護者大阪市の塾代助成は、フリースクールにも使えますか。
案内役大阪市の事業案内に「フリースクール」という区分の記載はなく、対象は参画事業者として登録されている教室です。通う予定の施設が登録されているかを教室等検索で確認するか、施設に直接お問い合わせください。登録されていない教室のリクエストを出せる仕組みも案内されています。
この記事について
この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。
参考資料(一次情報)
- 不登校児童生徒への支援(更新日 2026年6月25日)大阪府教育庁市町村教育室小中学校課生徒指導グループ
- 『子どもたちの社会的な自立のために-不登校児童生徒への支援と取組み~』別添資料(R8年.2月版)大阪府
- フリースクールに通う子どもの保護者の皆さん 利用料を最大6万円補助します!(枚方市フリースクール等利用支援補助金・更新日 2026年4月14日)枚方市
- 大阪市習い事・塾代助成事業(2026年7月21日)大阪市
- 泉佐野市塾代等助成事業について(更新日 2025年10月1日)泉佐野市教育部学校教育課
- フリースクール支援事業補助金(更新日 2025年10月1日)泉佐野市教育部学校教育課
- 不登校支援に関する情報(更新日 2026年7月27日)堺市
- 令和6年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業「不登校のこどもを受け入れている民間施設等の利用実態等の把握に関する調査研究」報告書(こども家庭庁)
- 教育機会確保法の基本的な考え方をお伝えします!「教育機会確保法」って何?(保護者向けリーフレット)文部科学省
- 府内市町村の概要 大阪府総務部市町村局振興課振興グループ