保護者向けガイド

岡山のフリースクール費用と支援制度

公開日: 2026-08-05 / 最終確認日: 2026-08-05

保護者

岡山市に住んでいます。中学1年の子がフリースクールに通うことを考えているのですが、月謝がどのくらいかかるのか、岡山に助成があるのかがわかりません。

案内役

岡山市には利用料の補助があります。「岡山市不登校児童生徒を支援する民間施設等利用支援補助金制度」といって、補助対象経費の2分の1以内、児童生徒1人につき月額10,000円が上限です。ただし対象になるのは市に登録された民間施設で、在籍校の授業時間内に通所している場合に限られます。一方で岡山県には、県内一律で利用料を助成する制度は公式ページで確認できませんでした。県教育委員会が行っているのは民間団体・施設の情報提供です。まず費用の全体像から見ていきます。

岡山で月謝を見積もるときの内訳

保護者

そもそもフリースクールの月謝は、どのくらいが普通なのでしょうか。

案内役

岡山県内だけを対象にした公的な相場調査は確認できていないため、全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。通う予定の施設の実額に置き換えて見積もってください。

費目全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393)
毎月かかる金額10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7%
入会金0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9%
保護者

月謝以外にかかるお金もありますか。

案内役

あります。そして、この区別が岡山市の補助では効いてきます。岡山市の補助対象経費は「登録施設の令和8年度分利用料」で、入学金・入会金、施設整備費、教材費、交通費、食費などは除かれます。入会金・交通費・教材費は補助の外側にある自己負担として別枠で見積もっておくと、想定とのずれが起きにくくなります。費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめました。

保護者

補助が出るのは月謝の部分だけなんですね。

案内役

そこが出発点になります。次に、岡山市の補助の中身を見ていきます。

岡山市の補助は「利用料の2分の1・月額上限1万円」

岡山市の補助の対象になる4条件。①岡山市内に住所 ②過去1年で30日以上欠席 ③市に登録された施設 ④授業時間内に通所(オンラインは対象外)
保護者

実際には、いくら戻ってくるのでしょうか。

案内役

補助対象経費の2分の1以内で、児童生徒1人につき月額10,000円が上限です。2分の1という計算式のため、月謝が2万円を超えていても月10,000円で頭打ちになります。逆に月謝が1万円なら補助は5,000円で、上限には届きません。

1か月の利用料岡山市の補助額自己負担
3万円10,000円(上限)20,000円
2万円10,000円(2分の1)10,000円
1万円5,000円(2分の1)5,000円
保護者

誰でも申請できますか。

案内役

入口は3つあります。1つ目は住所で、岡山市内に住所を有する児童生徒の保護者等であること。2つ目は欠席日数で、申請月を含めた過去1年間のうち合計30日以上学校を欠席している児童生徒の保護者等であること。3つ目は通所の実態で、在籍校(国公立・私立を問わない)の授業時間内に、市に登録された民間施設に通所して利用料を負担していることです。オンライン利用分は対象外とされている点は、見落としやすいところです。

保護者

「授業時間内」というのは、何時から何時までを指すのでしょうか。

案内役

市の案内では、授業時間は朝の会から帰りの会までの時間と説明されています。放課後や休日だけの利用は、この要件から外れる読み方になります。通い方が要件に合うかどうかは、申請前に多様な学び支援室(電話 086-803-1397)へ確認しておくのが確実です。

保護者

ほかに条件はありますか。

案内役

他の地方公共団体から同種の補助金を受けていないこと、市税の滞納がないことが挙げられています。市税については、令和8年6月23日の更新で、市が申請者の納付状況を確認することに同意して申請すれば滞納無証明の提出は不要とされました。手続きの負担は当初より軽くなっています。

保護者

申請の時期は決まっていますか。

案内役

利用期間ごとに3期に分かれています。利用してから申請する後払いの設計なので、当面の月謝はいったん自己負担で支払う前提で見ておいてください。申請は岡山市電子申請サービスで行い、電子申請が難しい場合は多様な学び支援室へ連絡する案内になっています。

利用期間申請期間
第1期(令和8年4月〜7月利用分)7月18日〜8月31日
第2期(8月〜12月利用分)12月25日〜1月31日
第3期(1月〜3月利用分)3月26日〜3月31日

金額・要件は年度ごとに変わります

ここに書いた内容は、2026年8月5日時点で岡山市の公式ページから確認できたものです。この制度は令和8年度分の利用料を対象としており、要綱も令和8年6月23日に更新されています。申請の前に、必ず岡山市の公式ページで最新の要件と申請期間を確認してください。制度の運用について判断するのは市であり、この記事は申請の可否を保証するものではありません。

保護者

期限は早めに押さえておきます。

案内役

カレンダーに入れておくのが安全です。次に、どの施設なら対象になるのかを見ていきます。

対象になるのは「市に登録された施設」だけ

保護者

通いたい施設が対象かどうかは、どう確かめればいいですか。

案内役

岡山市が登録施設の一覧を公式ページで公開しています。令和8年7月24日現在の一覧には7施設が掲載されていて、それぞれに施設紹介のPDFが添えられています。ここに名前がなければ、その施設の利用料は補助の対象になりません。施設を決める前に、この一覧を先に開くのが早道です。

保護者

通いたい施設が載っていない場合は、あきらめるしかないのでしょうか。

案内役

施設側から登録を申請する道があります。民間施設の登録手続きは、施設が岡山市電子申請サービスで行う仕組みです。保護者が代わりに登録する形ではないため、施設に「岡山市の補助金の登録施設になる予定はありますか」と尋ねるところから始まります。登録の可否を判断するのは市なので、施設に聞いた時点で結果が確定するわけではない点は、あらかじめ理解しておいてください。

保護者

出席扱いとは、別の話でしょうか。

案内役

別の制度です。岡山市の補助の要件として「出席扱いになっていること」は挙げられていません。ただし授業時間内に通所することが要件になっているため、実際には学校との連携が前提になりやすい設計です。出席扱いの条件そのものは出席扱いの条件と手続きにまとめています。出席扱いを判断するのは在籍校と教育委員会なので、施設を決める前に学校へ相談しておくと行き詰まりにくくなります。

保護者

学校にも先に相談ですね。

案内役

順番としてはそこからです。次は、岡山市以外に住んでいる場合の調べ方を見ていきます。

岡山市以外の市町村ではどう調べるか

保護者

倉敷市に住んでいる場合はどうなりますか。

案内役

岡山市の補助は市内に住所がある人が対象なので、倉敷市在住では使えません。倉敷市の不登校対策のページ(2025年10月9日更新)で案内されている担当は、倉敷市教育委員会 学校教育部 指導課(電話 086-426-3831)です。フリースクール利用料の補助については、このページに案内が見当たりませんでした。掲載がないことと制度が存在しないことは同じではないため、制度の有無は指導課に直接確認してください。

保護者

県には何もないのでしょうか。

案内役

岡山県教育委員会が担っているのは、お金の助成ではなく情報提供です。県教育委員会は、不登校の児童生徒及びその保護者を支援することを目的に活動している民間団体・施設等の情報を提供できるよう、ホームページに一覧を掲載しています(2026年7月7日更新)。この一覧に載っているのは県内で活動し掲載を申請した団体・施設だけで、紹介内容は県教育委員会が定めた様式に各団体・施設が記入して提出したものです。一覧にないフリースクールも県内にはありますし、掲載が県の推薦を意味するわけでもありません。

問い合わせ先の使い分け

聞きたいこと問い合わせ先
岡山市の補助金の要件・申請岡山市教育委員会 教育支援課 多様な学び支援室(086-803-1397)
通いたい施設が登録施設かどうか岡山市の登録施設一覧、または施設に直接
岡山市以外の市町村に制度があるかお住まいの市町村の教育委員会(倉敷市は指導課 086-426-3831)
出席扱いの取り扱い子どもが在籍している学校
施設の費用の内訳(入会金・教材費・交通費)通う予定のフリースクール
保護者

自分の市に制度があるか、自分で調べる方法はありますか。

案内役

市町村のサイト内検索で「フリースクール」と「不登校」の2語を別々に引くのが早道です。岡山市の制度も名称が「不登校児童生徒を支援する民間施設等利用支援補助金制度」なので、「フリースクール 補助金」だけで検索すると行き着かないことがあります。他の地域の制度の型と比べたいときは自治体別の補助金の調べ方が参考になります。

保護者

名前が違うと見つけにくいですね。

案内役

検索語を変えて試すのが確実です。最後に、費用の負担が重いときの選択肢を確認します。

費用の負担が重いときの選択肢

保護者

補助を使っても負担が大きい場合は、どうすればいいでしょうか。

案内役

公的な居場所も選択肢に入れてみてください。岡山市には児童生徒支援教室が5か所あり、トラングル一宮・ラポート牧山・あおぞら操山・すまいる瀬戸・そよかぜ平福が設けられています。対象は市内在住の不登校児童生徒やその傾向にある子どもです。文部科学省の保護者向けリーフレットでは、教育支援センターは各地域の教育委員会が開設し、公共施設の中にあることが多く、利用料は基本的に無料と説明されています。

保護者

民間のフリースクールとは、何が違うのでしょうか。

案内役

役割も雰囲気も違うので、どちらが合うかは見学して決める前提になります。両方を見てから選んでもかまいませんし、併用している家庭もあります。施設探しは岡山県のフリースクール一覧から地域や特徴で絞り込めます。見学のときに何を見ればよいかは見学時のチェックリストにまとめました。

保護者

相談は、どこから始めるのがいいでしょうか。

案内役

文部科学省のリーフレットは、不登校が続く場合等はまず教育委員会の不登校相談担当に相談するよう案内しています。同じリーフレットでは、フリースクール等も一定の要件を満たせば在籍校での出席認定や成績評価の対象になると説明されています。岡山市の補助を使う場合も、通い方が要件に合うかどうかを早めに確認しておくと、申請の段階でつまずきにくくなります。

よくある質問

保護者

最後に、迷いやすい点をいくつか聞かせてください。

案内役

ひとつずつお答えします。

保護者

岡山県内どこでも使える助成はありますか。

案内役

岡山県教育委員会のページで案内されているのは民間団体・施設の情報提供で、県が利用料を助成する制度は掲載されていません。利用料の補助は、お住まいの市町村単位で確認してください。岡山市には市の補助制度があります。

保護者

岡山市の「月額1万円」は、必ずもらえる額ですか。

案内役

上限額です。補助対象経費の2分の1以内という計算なので、月謝が2万円未満なら補助額も1万円を下回ります。対象になるのは登録施設の利用料だけで、入学金・入会金、施設整備費、教材費、交通費、食費などは含まれません。

保護者

オンラインのフリースクールでも使えますか。

案内役

岡山市の案内では、オンライン利用分は対象外とされています。オンラインの学びの選び方そのものはオンラインフリースクールにまとめました。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

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