保護者向けガイド

オンラインフリースクールの選び方|料金と比較

公開日: 2026-07-24 / 最終確認日: 2026-08-16

保護者

子どもが家から出るのがつらい時期で、通うタイプのフリースクールはまだ難しそうです。オンラインのフリースクールもあると聞いたのですが、どういうものなのでしょうか。

案内役

オンラインフリースクールは、自宅にいながらパソコンやタブレットを通じて学んだり、スタッフや同じような立場の子どもとつながったりできる学びの場のことです。通所型と違い、移動の負担がなく、体調や気持ちの波に合わせて参加しやすいのが特徴です。ただ「オンライン」とひとことで言っても、授業の形も費用も運営方針もさまざまで、比べる前提を知らないと選びにくいのが正直なところです。この記事では、まずタイプの違い、次に比べるときの観点、そして在籍校の出席扱いとの関係の順に見ていきます。

保護者

選ぶ前提から知りたいです。タイプによって何が違うのでしょうか。

オンラインフリースクールの主なタイプ

オンラインフリースクールの4タイプ(ライブ授業型・オンデマンド型・居場所型・ハイブリッド型)を並べた図
案内役

大きく分けると、学びの届き方でいくつかのタイプに分かれます。決まった時間に講師や仲間とつながる形もあれば、録画教材を自分のペースで進める形、学習よりも対話や居場所づくりを大切にする形もあります。どれが良い・悪いではなく、お子さんの今の状態に合うかどうかで見るのが大切です。

オンラインフリースクールの主なタイプ

タイプ学びの形合いやすいと言われる状態
ライブ授業型決まった時間に講師や仲間とオンラインでつながって学ぶ生活リズムを保ちたい・人とのつながりがほしい
オンデマンド教材型録画やアプリの教材を自分のペースで進める自分のペースを大事にしたい・参加できる時間帯が不規則
居場所・コミュニティ型学習より対話・体験・交流が中心まず安心して過ごせる場所がほしい
ハイブリッド型オンラインと通所を組み合わせて選べる様子を見ながら外の場にも少しずつ慣れたい
保護者

なるほど、学習を進める場と、居場所としての場では役割が違うんですね。

案内役

そのとおりです。今は勉強より安心して過ごせることを優先したい時期なら、居場所・コミュニティ型から入って、元気が戻ってきたら学習型に移る、という選び方もできます。一つのサービスに絞らず、体験しながら合うものを探す前提で考えると気持ちが楽になります。タイプの見当がついたら、次は同じタイプの中で何を比べるかです。

比べるときに見る観点

保護者

同じライブ授業型でも複数あって迷います。どこを比べればいいのでしょうか。

案内役

費用、学びの形式、対象学年、対面や相談の機会、在籍校との連携のしやすさ、そして居場所としての雰囲気。この六つを並べて比べると、違いが見えやすくなります。特に費用は月額だけでなく、入会金や教材費、追加のイベント費まで含めて確認しておくと、後から驚かずにすみます。

オンラインフリースクールを比べる六つの観点

観点見るところ
費用月額・入会金・教材費・追加費用の有無と、休んだ月の扱い
学びの形式ライブかオンデマンドか、時間割の自由度、参加できない日の補い方
対象学年小学生・中学生・高校生のどこに対応しているか
対面・相談の機会オンライン中心でも面談・イベント・保護者相談があるか
在籍校との連携出席や学習の記録を学校に共有する仕組みがあるか
居場所の雰囲気スタッフや他の子との関わり方、体験したときの印象
保護者

費用は月額以外も見ておくべきなんですね。

案内役

はい。オンライン型だけを集計した公的な料金調査は、この記事の作成時点では見つけられていません。そこで目安として、公式サイトで料金を公表しているオンライン型スクールの例を並べてみます。金額はいずれも公式サイトの表記(税込)で、変わることがあるので申し込み前に必ず最新の料金表を確認してください。

オンライン型の費用の目安(公式サイトの例)

オンライン型スクールの料金例(公式サイト・税込・2026-08-16確認)

スクール(運営)入会金・入学金月額月額以外の費用
クラスジャパン小中学園(明光義塾運営)11,000円27,500円(初月は無料)月額・入会金以外は発生しないと明記。教材・オンライン部活・体験活動の費用は月額に含む
オンラインフリースクール アソマナ(さいたま市)39,800円28,350円〜40,350円(コース別)システム利用料 月3,800円、選択授業 各3,850円
Re学院(通信制オンラインスクール・中高一貫)19,800円54,780円(サポート料金)年間管理費 26,400円
保護者

通所型のフリースクールと比べると、高いのでしょうか、安いのでしょうか。

案内役

こども家庭庁の調査では、通所型を含むフリースクールで毎月かかる費用は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割超を占めていました。上の例では、月額が同じ帯に収まる例が2校、それを上回る例が1校で、「オンラインだから大幅に安い」とは言い切れません。差が出やすいのは月額以外の部分で、入会金の幅(1万円台〜約4万円)や、システム利用料・年間管理費のような名目が月額とは別立てになっているかどうかです。月額だけで比べず、初年度にかかる合計額で見比べるのが確実です。

保護者

初年度の合計で見るんですね。ほかに参考になる記事はありますか。

案内役

費用の考え方は施設によって幅があるので、通所型も含めた相場観はフリースクールの費用の目安の記事も参考にしてください。もう一つ、見学や体験で何を聞けばいいかはフリースクール見学で聞くことのチェックリストにまとめています。観点がそろったら、多くの保護者が気にする「学校の出席扱いになるのか」を見ていきます。

在籍校の出席扱いとの関係

保護者

オンラインのフリースクールに参加した日は、学校の出席扱いになるのでしょうか。

案内役

自宅でICT等を活用した学習活動を行った場合、一定の要件を満たせば、在籍する学校の校長が指導要録上の出席扱いとし、その成果を評価に反映できることがあります。根拠は文部科学省が示している「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い」です。ここでいうICT等を活用した学習には、たとえば在籍校の授業を自宅に配信して行う学習(同時双方向型やオンデマンド型の授業配信)などが含まれます。

保護者

要件を満たせば、というのは、参加すれば自動的に出席になるわけではないということですね。

案内役

そのとおりです。オンラインで学んだ日が自動的に出席扱いになるわけではありません。要件の一つとして、訪問等による対面指導が定期的かつ継続的に行われることが前提とされていますし、学習が子どもの理解の程度をふまえた計画的な学習プログラムであることも求められます。そして出席扱いにするかどうかを判断するのは、あくまで在籍している学校の校長です。

出席扱いは自動では決まりません

  • オンラインで学んだ日が、そのまま出席扱いになるとは限りません。
  • 判断するのは在籍校の校長で、フリースクール側やサービスが決めるものではありません。
  • 対面指導が定期的・継続的に行われることや、計画的な学習プログラムであることが前提とされています。
  • 認められるかどうかは、まず在籍校・教育委員会に確認してください。
保護者

少し複雑ですね。オンラインだと対面指導の条件が引っかかりそうです。

案内役

そこは大事な点です。文部科学省の取扱いでは、自宅でのICT等を活用した学習を出席扱いとするのは、基本的に、学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること、とされています。オンラインフリースクールを民間施設への通所として捉えるのか、自宅でのICT学習として捉えるのかは、状況によって扱いが変わります。だからこそ、どの枠組みで考えるのがよいかを含めて、在籍校としっかり相談することが出発点になります。

保護者

一律の基準があれば分かりやすいのですが。

案内役

文部科学省は、一人ひとりの児童生徒の状況や学校・地域の実態が違うため、出席扱いについて一律の基準は示していません。そのうえで、学校や教育委員会が一定の基準を作っておくことが必要だとしています。運用が地域や学校で違うのはこのためです。同じオンラインフリースクールでも、A市では認められた形がB市ではそのまま通らないこともあります。判断材料として、参加日や学習内容の記録を学校に共有できるサービスかどうかを、比較のときに見ておくと動きやすくなります。

保護者

記録を出してくれるかどうかも、比較の観点になるんですね。

案内役

はい。出席扱いを考えるなら、そこは実務的にとても重要です。出席扱いそのものの条件や手続きの流れはフリースクールの出席扱いの条件と手続きで詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。制度の話が続いたので、最後に申し込み前の確認に戻ります。

申し込み前に確認しておきたいこと

保護者

実際に決める前に、家庭でしておくとよいことはありますか。

案内役

まず、無料体験や見学の機会があれば、お子さん自身に画面の雰囲気を見てもらうことをおすすめします。スタッフの話し方や他の子の様子は、資料だけでは分かりません。あわせて、通信環境や使う端末、参加しない日があってもいいのかといった、続けやすさに関わる部分を確認しておくと安心です。

保護者

子ども本人がどう感じるかが大きいですね。

案内役

そうですね。大人が良さそうと思っても、本人が緊張してしまう場もあります。逆に、学習は控えめでも安心して顔を出せる場が、回復の入口になることもあります。フリースクールそのものの位置づけをもう一度確かめたいときはフリースクールとはどんな場所かも読んでみてください。焦らず、今のお子さんに合う場を一緒に探していきましょう。

保護者

少し見通しが立ちました。まずは体験から始めてみます。

案内役

それがいちばん確かな一歩です。合わなければ変えていい、という前提で構いません。困ったときは在籍校の先生やスクールカウンセラー、お住まいの地域の相談窓口も頼ってください。文部科学省も「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」として、学びの場を広げる取り組みを進めています。お子さんに合う形は、必ずどこかにあります。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

参考資料(一次情報)