保護者向けガイド

愛媛・松山のフリースクール補助金と相談窓口

公開日: 2026-08-19 / 最終確認日: 2026-08-19

保護者

松山市に住んでいます。中学1年の子が春から学校に行けなくなり、市内のフリースクールに通わせたいのですが、月謝が続けられるか心配です。松山市にフリースクールの補助金があると聞いたのですが、本当ですか。

案内役

本当です。松山市は令和8年度(2026年度)から「松山市フリースクール等利用補助金」を始めていて、市が認定した施設の利用料の2分の1、月1万円を上限に補助します。市の公式ページに、対象者・対象になる費用・認定施設の一覧・申請の期間まで載っています。この記事では、フリースクールの月謝の目安、松山市の補助金の中身、今治市の補助金、それ以外の市町の考え方、無料で使える公的な窓口の順に、2026年8月19日時点で公式ページから確認できたことをお話しします。

フリースクールの月謝はどのくらいかかるか

保護者

まず、フリースクールの月謝はどのくらいが普通なのでしょうか。

案内役

愛媛県内だけを対象にした公的な料金調査は確認できていないので、全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。

費目全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393)
毎月かかる金額10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7%
入会金0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9%
保護者

月2〜3万円台が中心なんですね。松山市の補助はそこにどう効くのでしょうか。

案内役

たとえば月謝が3万円なら、その2分の1は1万5,000円ですが、上限が月1万円なので補助は1万円、自己負担は2万円という計算になります。月謝が2万円なら補助は1万円で自己負担も1万円です。入会金や交通費は後で説明するとおり対象外なので、費目を分けて見積もると計算しやすくなります。費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめました。

保護者

月1万円でも、1年なら12万円ですね。

案内役

家計にとって小さくない額です。では、その松山市の補助金を詳しく見ていきます。

松山市フリースクール等利用補助金の中身

松山市フリースクール等利用補助金 申請の流れ。1 認定施設か確認、2 領収書を保管、3 期間内に申請、4 審査後に交付。利用料の2分の1・月1万円上限
保護者

誰が対象になるのですか。うちの子は市立の中学校に在籍しています。

案内役

松山市の公式ページによると、対象になるのは、フリースクール等の利用料を支払っている不登校児童生徒の保護者で、保護者と子どもが松山市内に住所を持ち、子どもが松山市内の公立の小中学校(国立大学が設置する学校を含む)に在籍していることなどの要件をすべて満たす方です。ここでいう不登校児童生徒は、病気や経済的理由を除く要因で登校できない状況にあって、年間30日以上欠席している小中学生と定義されています。同じ目的で他の公的な補助を受けていないことも要件です。市立中学校に在籍しているお子さんなら、住所と欠席日数の要件を確かめる形になります。

保護者

対象になる費用は、月謝だけですか。

案内役

対象は、教育委員会が認定しているフリースクール等へ支払った利用料です。体験利用の利用料、入会金、更新料、飲食費、交通費、遠足など認定施設の外での活動にかかる経費は対象外と明記されています。補助金額は対象経費の2分の1で、1,000円未満は切り捨て、児童生徒1人につき1か月1万円が上限です。

保護者

「認定している施設」というのは、どこのことですか。

案内役

市のページに認定施設の一覧があります。2026年7月22日更新の時点では、フリースクール エルート、一般社団法人フリースクール楓、フリースクール たんぽぽの綿毛、オルタナティブスクール ミエール、体験学習スクール春夏秋冬、翼学園(以上松山市)、フリースクール おん(東温市)の7施設です。この表は施設からの申請に基づいて随時更新される予定と書かれているので、通いたい施設が載っていなければ、施設と市の両方に認定の見込みを聞いてみてください。当サイトではフリースクール エルートオルタナティブスクール ミエールフリースクール たんぽぽの綿毛翼学園の詳細ページを掲載しています。

項目松山市の公式ページで確認できた内容(2026年8月19日時点)
開始時期令和8年度(2026年度)から
補助額対象経費の2分の1(1,000円未満切り捨て)、児童生徒1人につき月1万円が上限
対象者松山市内に住所があり、松山市内の公立小中学校に在籍する不登校児童生徒(年間30日以上欠席)の保護者
対象経費市が認定した施設への利用料。入会金・更新料・交通費・飲食費・体験利用料は対象外
認定施設7施設(松山市6・東温市1)。随時更新予定
申請先松山市教育委員会事務局 教育支援センター事務所(築山町12-33 青少年センター内、電話089-943-3205)
保護者

申請はいつ、どうやってすればいいのですか。

案内役

利用した期間ごとに、後からまとめて申請する仕組みです。令和8年4月1日から8月31日までの利用分は、令和8年9月1日から10月15日までが交付申請期間で、補助金は令和8年11月から12月に交付予定です。令和8年9月1日から12月31日までの利用分は、令和9年1月1日から2月15日までに申請し、令和9年3月から4月に交付予定となっています。令和9年1月から3月の利用分は、令和9年度予算が成立した後に手続きの案内をする予定と書かれています。申請は交付申請期間中に電子申請か郵送、持参で教育支援センター事務所へ提出します。

  1. 通いたい施設が松山市の認定施設に入っているか、市のページと施設で確認する
  2. 利用を始めたら、各月の利用料の領収書など支払いを証明する書類を捨てずに保管する
  3. 交付申請期間(令和8年4〜8月利用分は9月1日〜10月15日)に、交付申請書兼請求書(様式第1号)と利用状況報告書(様式第2号)、支払いが確認できる書類、本人確認書類、振込先がわかる通帳等の写しを提出する
  4. 市が審査し、交付の可否と金額を郵送で通知した後、補助金が交付される
保護者

領収書は4月分からもう取っておかないといけないのですね。

案内役

そうです。市のページにも、交付申請期間まで領収書などは破棄せず保管するように書かれています。もう1つ注意点があります。補助の対象になるのは、その学年のいずれかの日の前1年間で登校できなかった日が30日以上になった日以降の利用分です。まだ欠席が30日に達していない時期の利用料は対象外になる可能性があるので、いつから対象になるかは教育支援センター事務所に確認してください。

この情報の時点と限界

この記事の制度情報は、2026年8月19日時点で松山市・今治市・愛媛県の公式ページから確認できたものです。松山市の補助金は令和8年度に始まった制度で、認定施設の一覧は随時更新され、令和9年1月以降の利用分の手続きは予算成立後に案内される予定です。補助の有無・金額・要件は年度で変わることがあるため、家計の判断をする前に必ず松山市教育支援センター事務所(電話089-943-3205)や、お住まいの市町の担当課へ最新の内容を確認してください。この記事は補助の交付を保証するものではありません。

保護者

わかりました。松山市以外に住んでいる親戚にも教えたいのですが、県内のほかの市はどうですか。

案内役

公式ページで補助制度を確認できたのは、松山市のほかに今治市があります。次はその今治市の話です。

今治市の補助金と、それ以外の市町

保護者

今治市にはどんな補助があるのですか。

案内役

今治市は「愛と心をつなぐ不登校対策事業」の一つとして、令和7年度(2025年度)から「今治市フリースクール利用児童生徒支援補助金」を始めています。市の選定を受けたフリースクールを利用する児童生徒の保護者が対象で、市が公開している交付要綱の別表では、補助対象経費は選定施設への通所費(交通費と諸経費を除き、学校の授業日の通所に限る)、補助率は1月あたり対象経費の3分の1(100円未満切り捨て)、補助限度額は1月あたり10,000円で、1会計年度に最大12か月分と定められています。

保護者

松山市とは補助率も対象経費の呼び方も違うのですね。

案内役

違います。1つ気をつけたいのは、今治市の案内ページには「1か月間に利用した通所費に対して上限を10,000円とし、その3分の1を補助する」という書き方もあり、要綱の別表とは読み方が異なって見える点です。実際にいくら補助されるかは、申請前に今治市学校教育課(電話0898-36-1601)に確認してください。要件としては、申請日から1年前までの期間内におおむね30日以上在籍校に登校していないこと、選定施設に原則週1回以上通所すること、市税の滞納がないこと、同じ経費で他の公的補助を受けていないことなどが挙げられています。

保護者

申請の流れも松山市と違いますか。

案内役

今治市の交付申請書は在籍する学校の長を通じて市長に提出し、申請の際に利用する施設を学校長に報告して確認を受ける仕組みです。実績報告と請求は四半期ごとで、4〜6月分は7月末日、7〜9月分は10月末日、10〜12月分は1月末日、1〜3月分は3月末日が提出期限です。利用実績がわかる書類と領収書の写しを添えます。選定施設は、今治あおぞら教室、ふらすこBASE、みんなのアトリエ(以上今治市)、たんぽぽの綿毛(松山市)、やーこの家(西条市)の5施設が市のページに載っています。

補助の水準(公式ページ・要綱で確認できた内容)対象施設問い合わせ先
松山市認定施設の利用料の2分の1、月1万円上限。令和8年度開始市の認定施設7施設教育支援センター事務所(089-943-3205)
今治市選定施設への通所費の3分の1、月1万円上限(要綱別表)。令和7年度開始市の選定施設5施設学校教育課(0898-36-1601)
保護者

新居浜市や西条市、宇和島市などには補助はないのでしょうか。

案内役

2026年8月19日時点で、この2市以外の市町については、フリースクール利用料の補助制度を公式ページで確認できていません。ただし「確認できなかった」ことと「制度がない」ことは同じではなく、年度の途中で新しく始まる場合もあります。お住まいの市町の教育委員会に「フリースクール利用料の補助はあるか」と直接聞くのが確実です。他の都道府県の例はフリースクールの自治体別助成制度にまとめています。

保護者

直接聞いてみます。補助のほかに、先にやっておいたほうがいいことはありますか。

案内役

あります。2市の要件に共通して見えてくる話です。

申請の前に確認したい共通の条件

保護者

補助を受けるために、先に確認しておくことを教えてください。

案内役

3つあります。1つ目は「市が認定・選定した施設」でないと対象にならない点です。松山市も今治市も、市が認めた施設への支払いだけが対象なので、施設を選ぶ段階で認定・選定の有無を確かめてください。2つ目は在籍校との連携です。今治市は在籍校の長を通じて申請する仕組みですし、松山市の補助も欠席日数の要件があるので、学校が把握している欠席状況と食い違いがないよう、フリースクールを利用する意向を在籍校へ早めに伝えておくと後の手続きがスムーズです。3つ目は記録で、どちらの市も領収書や利用実績がわかる書類の提出が求められます。

保護者

出席扱いとの関係はどうなりますか。フリースクールに通えば出席になると聞きました。

案内役

補助金の要件と出席扱いは別の話として考えてください。文部科学省の令和元年10月25日の通知(別記1)では、学校外の施設で相談・指導を受けている不登校児童生徒について、要件を満たし適切な支援が実施されていると評価できる場合に、校長が指導要録上出席扱いとすることができるとされていて、民間施設が適切かどうかは校長が教育委員会と連携をとって判断するとされています。つまり出席扱いは在籍校の校長の判断であって、補助の対象施設に通えば自動的に出席扱いになるわけではありません。逆に、出席扱いにならなくても松山市の補助の要件には出席扱いの記載がないので、それぞれ別に確認する必要があります。条件と手続きは出席扱いの条件と手続きにまとめました。

申請前のチェックリスト

確認することどこで確かめるか
通いたい施設が認定・選定施設に入っているか松山市・今治市の公式ページ、施設
欠席日数の要件(年間30日以上など)を満たす時期在籍校の担任・教育委員会の担当課
出席扱いにするかどうか在籍校(校長の判断)
領収書・利用実績の記録利用開始時から自分で保管
他の公的補助との重複がないか市の担当課
保護者

補助と出席扱いを分けて考えるのですね。ただ、補助があっても自己負担は残ります。

案内役

そうです。最後に、費用のかからない公的な選択肢と相談先をお伝えします。

無料で使える公的な窓口と居場所

保護者

費用のかからない居場所はありますか。

案内役

愛媛県教育支援センターの保護者向けページでは、教育支援センターは各地域の教育委員会等が開設していて、公共施設の中にあることが多く、利用料は基本的に無料と説明されています。同じページに県内の教育支援センター(適応指導教室)の一覧があり、松山市では「わかあゆ教室」(松山市青少年センター、電話089-943-3205)と「北条文化の森教室」(文化の森公園北条図書館、電話089-993-2366)、東温市では教育支援教室「ひだまり」(電話089-990-1226)が載っています。松山市教育支援センター事務所のページでも、松山わかあゆ教室・北条文化の森教室の運営や、学校に行き辛い子どもをもつ家庭を対象にした「にわとりの会」の開催が案内されていて、まずは「こども相談」(電話089-943-3200、こども相談課)に問い合わせるようになっています。フリースクールとの違いは教育支援センターとフリースクールの違いで説明しています。

保護者

親としてどこに相談すればいいか迷ったときは、どこに電話すればいいですか。

案内役

県のページでは、不登校に関する相談窓口として愛媛県総合教育センター教育相談室(電話089-963-3986、平日8時30分〜12時と13時〜17時15分)と、愛媛県心と体の健康センターの思春期精神保健相談(電話089-911-3880)が案内されています。保護者同士で話したいときは、愛媛県教育支援センターの「保護者学級」(電話089-909-7426)があります。フリースクールそのものについては、県のページに愛媛県フリースクール等連絡協議会(電話090-8210-6120、まなびの窓口)が相談先として載っています。

愛媛での問い合わせ先の使い分け

聞きたいこと問い合わせ先
出席扱いの取り扱い子どもが在籍している学校
松山市の補助金・認定施設松山市教育支援センター事務所(089-943-3205)
今治市の補助金・選定施設今治市学校教育課(0898-36-1601)
上記以外の市町の補助お住まいの市町の教育委員会
松山市の不登校相談全般こども相談課(089-943-3200)
県の不登校相談愛媛県総合教育センター教育相談室(089-963-3986)
保護者同士の集まり愛媛県教育支援センター保護者学級(089-909-7426)・松山市「にわとりの会」
保護者

補助の確認と並行して、無料の窓口にも電話してみます。施設はどう探せばいいでしょうか。

案内役

県内の施設は愛媛県のフリースクール一覧から探せます。松山市と東温市の施設を掲載しています。見学のときに費用の内訳や学校との連携をどう確かめるかは見学時のチェックリストを参考にしてください。松山市の補助金は始まったばかりの制度なので、認定施設の一覧と申請期間を市のページで確かめながら、お子さんに合う場所をゆっくり選んでいきましょう。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

参考資料(一次情報)