保護者向けガイド
神奈川のフリースクール費用と支援制度
公開日: 2026-08-09 / 最終確認日: 2026-08-09
保護者横浜市に住んでいて、小学生の子どもが学校に行けなくなりました。フリースクールを考え始めたのですが、月謝が高いと聞いて不安です。「神奈川 フリースクール 費用 支援」で検索すると県のページが出てくるものの、結局いくら補助してもらえるのかがわかりません。
案内役そこが神奈川でいちばん誤解しやすいところなので、最初にはっきりさせておきます。神奈川県の「フリースクール等に通う子どもへの支援」は、保護者を支援する市町村にお金を出す制度で、保護者が県に申請して直接補助を受ける制度ではありません。つまり、補助を受けられるかどうかは、お住まいの市町村がこの事業を実施しているかで決まります。横浜市と川崎市は利用料の補助ではなく、無料で使える公的な支援を中心に用意しています。順番に見ていきます。
神奈川の支援は「県が市町村を後押しする」形

保護者県の制度なのに、県に申し込むものではないのですね。
案内役そうなんです。神奈川県のフリースクール等利用児童・生徒支援事業費補助金は、市町村または市町村教育委員会を対象に、保護者への経済的支援を行う事業の経費を補助する仕組みです。基準額は児童・生徒1人につき通所月数×1万円、補助率は3分の1で、これは県から市町村へ渡るお金の計算式です。保護者がいくら受け取れるかは、各市町村が自分の制度として設計します。
保護者実施している市町村は、どこかで確認できますか。
案内役県青少年課のページに「市町村による取組」として一覧が載っています。2026年5月20日の更新時点で掲載されているのは、相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町です。制度名はいずれも「フリースクール等利用児童生徒支援補助金」に近い名前ですが、金額や要件は市町ごとに違うので、必ず自分の市町のページで確認してください。
| 市町 | 制度名(県ページ掲載の名称) |
|---|---|
| 相模原市 | フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金 |
| 鎌倉市 | フリースクール等利用児童生徒支援補助金 |
| 海老名市 | フリースクール利用児童生徒支援補助金 |
| 藤沢市 | フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金 |
| 葉山町 | フリースクール等利用児童生徒支援補助金 |
| 二宮町 | フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金 |
保護者対象になる家庭の条件も、県の側で決まっているのでしょうか。
案内役大枠は県の要綱にあります。県内の学校に在籍していて登校が困難な児童・生徒の保護者等で、要件を満たすフリースクール等に月1回以上通所し、相談・指導を受けていることが軸です。フリースクール側にも、1年以上の活動実績があること、原則週1回以上開所して主に学校の課業時間内に受け入れができること、在籍校と連携できることなどの要件があります。制度の仕組みそのものを聞きたいときは、県青少年課企画グループ(電話 045-210-3840)が窓口です。
保護者まず自分の市町が一覧にあるかを見る、ということですね。
案内役それが最初の分かれ道です。次に、6市町の中でも情報が具体的な相模原市の中身を見てみます。
相模原市は月額上限2万円。「市登録フリースクール」が条件
保護者相模原市では、いくら補助されるのでしょうか。
案内役児童生徒1人あたり月額上限2万円です。対象になる経費は、市に登録されたフリースクール(市登録フリースクール)に月ごとに支払った利用料・実習費・教材費等の税抜金額で、入学費・施設整備費・交通費等は含まれません。金額が2万円に満たない月は、千円未満を切り捨てて計算します。
保護者どこのフリースクールでもいいわけではないのですね。
案内役はい、そこが重要な条件です。補助金の交付を受けるには、利用している施設が「市登録フリースクール」であることが必要です。いま一覧に載っていない施設でも先に手続き自体はできますが、市が定める期限までに施設が登録されなかった場合、補助金は交付されません。通いたい施設が登録済みか、登録する予定があるかは、施設と市の両方に確認しておくと安心です。
保護者家庭側の条件はどうでしょうか。
案内役子ども本人が相模原市内に住んでいることが前提で、保護者の住所は問われません。ほかに、在籍校・市・フリースクール等の三者で子どもの情報を共有することへの同意、市税の滞納がないことなどが要件です。注意したいのは通所の扱いで、1回も通所しなかった月の利用料は対象外になり、オンラインでのフリースクール利用は通所に当たらないとされています。
保護者手続きは複雑ですか。
案内役流れが決まっているので、順番さえ守れば大丈夫です。
- 市ホームページの事前登録(エントリー)フォームで登録する(年度ごとに必要)
- 利用施設が「市登録フリースクール」か、施設と市に確認する
- 交付申請・実績報告を受付期間内にフォームで提出する
- 交付決定後、交付請求フォームで請求する
案内役事前登録は申請の前に済ませておく必要があり、前の年度に登録していても年度が変わればやり直しです。不明点は相模原市教育相談課(電話 042-769-6144)に聞くのが確実です。
保護者領収書は取っておいたほうがよさそうですね。
案内役実費の報告があるので、月ごとの支払いの記録は残しておいてください。では、掲載施設数の多い横浜市と川崎市はどうなっているかを見ます。
横浜市・川崎市に利用料の補助はある?
保護者横浜市に住んでいる私は、補助を受けられないのでしょうか。
案内役2026年8月9日時点で、県の実施市町村一覧に横浜市と川崎市は載っておらず、両市の不登校支援ページにも保護者向けの利用料補助の案内は見当たりませんでした。ただ、掲載がないことと制度が存在しないことは別なので、最新の状況は市の窓口で確かめてください。その上で、両市は無料で使える公的な支援を厚めに用意しているので、費用を考えるならまずそちらを知っておく価値があります。
保護者横浜市には、どんな支援がありますか。
案内役横浜教育支援センターが、市内在住または横浜市立学校に在籍する不登校の小・中学生を対象に、状態に応じた事業を運営しています。通える段階の子にはハートフルセンター・スペース・ルームという居場所があり、創作活動や軽スポーツ、学習活動を行っています。まだ外出が難しい子には、大学生等が家庭を訪ねるハートフルフレンドや、配信プログラムのハートフルオンラインがあります。利用には学校によるアセスメントと本人の意思確認が必要なので、入口は在籍校への相談です。学校以外では電話相談(一般教育相談 045-624-9414)も使えます。
保護者川崎市はどうでしょう。
案内役川崎市は市内6か所に公設公営の「ゆうゆう広場」(教育支援センター)を設置していて、小集団での体験活動や学習活動に参加しながら自分のペースで過ごせます。もうひとつ特徴的なのが、川崎市子ども夢パーク内の「フリースペースえん」です。公設民営の居場所で、運営しているのは当サイトにも掲載している認定NPO法人 フリースペースたまりばです。市立学校在籍ならまず在籍校へ、私立学校等に在籍している場合は直接、市の教育相談センターに相談する案内になっています。
保護者公的な居場所なら、費用の心配はだいぶ減りますね。
案内役教育支援センターとフリースクールの違いは教育支援センターとフリースクールの違いにまとめてあります。川崎市にはお金まわりの細かい制度もあり、ゆうゆう広場等へ定期的に通う場合は、在籍する市立学校の校長の証明を受けて実習用通学定期券を発行してもらえる場合があります。長期欠席のときは、学校給食費区分変更届を出せば給食費を止められます。小さな金額でも、こうした手続きを知っているかどうかで負担は変わります。
保護者補助がない地域だと、実際の月謝はどのくらい覚悟すべきでしょうか。
案内役そこは次の節で、全国調査の数字を見ながら考えます。
補助がない場合の費用の考え方
保護者神奈川県内のフリースクールの料金相場は、公的な資料にありますか。
案内役神奈川県内だけを対象にした公的な料金調査は確認できていないため、全国調査が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えます。「0円」の施設も4.6%あり、「50,001円以上」は10.7%でした。月2〜3万円前後を中心に、施設によって大きく幅がある、というのが実態です。
保護者月謝のほかに、最初にかかるお金もありますよね。
案内役入会金です。同じ調査では「0円」が30.8%と最も多い一方、「10,001〜30,000円」も21.9%あります。月謝・入会金・教材費などの内訳の見方はフリースクールの費用で詳しく扱っているので、見積もりを取るときの照らし合わせに使ってください。
神奈川で費用を考える順番
| 確認すること | 調べ先 |
|---|---|
| 自分の市町村が補助を実施しているか | 県青少年課の実施市町村一覧+市町村サイトで「フリースクール」検索 |
| 補助の金額・施設登録・申請時期 | 市町村の教育委員会(相模原市は教育相談課 042-769-6144) |
| 無料の公的な居場所 | 教育支援センター(横浜市はハートフル事業、川崎市はゆうゆう広場) |
| 施設ごとの月謝・入会金 | 各施設の公式サイトと見学時の質問 |
| 出席扱いの取り扱い | 子どもが在籍する学校 |
保護者補助と出席扱いは、別々に確認するものなのですか。
案内役別物と考えてください。相模原市のように、市・在籍校・施設の情報共有が補助の要件に入っている自治体はありますが、出席扱いにするかどうかを最終的に判断するのは在籍校の校長です。条件と手続きは出席扱いの条件と手続きにまとめました。他の都道府県の制度と見比べたいときは自治体別の補助金の調べ方も参考になります。
金額・要件は年度ごとに変わります
この記事は2026年8月9日時点で神奈川県・相模原市・横浜市・川崎市の公式ページから確認できた内容をもとにしています。補助の金額・対象・受付期間は年度ごとに見直されるほか、実施市町村も増減する可能性があります。申請できるか、いくら交付されるかを判断するのは各自治体です。手続きの前に必ず各自治体の公式ページと窓口で最新の情報を確認してください。
保護者制度はわかってきました。肝心の施設選びは、どう進めればいいでしょうか。
案内役神奈川には、施設を見て決めるための公的な機会が多いので、最後にそれを紹介します。
見学会・相談会という神奈川ならではの入口
保護者公的な見学の機会があるのですか。
案内役あります。神奈川県教育委員会は平成18年2月に「学校・フリースクール等連携協議会」を設置して、全国に先駆けてフリースクール等との連携を始めました。その一環として、不登校で悩む児童・生徒や保護者に活動を知ってもらうためのフリースクール等見学会を毎年度実施しています。令和8年度の実施予定は県のページにチラシと日程表が載っているので、気になる施設が対象になっていないか見てみてください。
保護者見学会のほかに、相談できる場はありますか。
案内役令和8年度は、不登校相談会・進路情報説明会が全7会場で予定されています。8月29日の相模原教育会館を皮切りに、9月5日に県立青少年センター(横浜地区)、10月17日の県小田原合同庁舎まで、各地区を巡る形です。会場に行くのが難しい場合は、メタバースを活用した不登校相談会も全4回予定されていて、自宅から参加できます。
保護者近くの教育支援センターも合わせて調べたほうがいいですか。
案内役ぜひ調べてください。神奈川県は、県内33市町が設置する教育支援センターに専任教員を配置して指導の充実を図っています。つまり、補助の実施市町村に入っていない地域でも、無料で通える公的な選択肢はほぼ全県にあります。民間の施設を見に行くときの持ち物や質問は見学時のチェックリストにまとめました。施設探しそのものは神奈川県のフリースクール一覧から地域で絞り込めます。
保護者見学会と一覧を併用して、比べながら決めます。
案内役その進め方なら、費用の確認も自然に組み込めます。
よくある質問
保護者最後に、確認しておきたいことを3つ聞かせてください。神奈川県に、県へ直接申請できる利用料の補助はありますか。
案内役ありません。県の事業は保護者を支援する市町村への補助で、保護者の方に直接補助する制度ではないと県のページに明記されています。窓口になるのはお住まいの市町村で、2026年5月20日更新時点の実施市町村は相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町です。
保護者相模原市の月額上限2万円は、申請すれば必ず受け取れますか。
案内役上限額であって、満額が保証されるものではありません。市登録フリースクールに支払った利用料等の実費が基になり、要件の審査を経て交付されます。1回も通所しなかった月やオンラインのみの利用月は対象外です。交付の可否を判断するのは相模原市なので、迷ったら教育相談課に確認してください。
保護者横浜市在住で補助がない場合、費用を抑える方法はありますか。
案内役まず無料の公的支援から検討する方法があります。横浜市のハートフル事業や各市町の教育支援センターは利用料の負担が軽く、学校を通じて申し込めます。民間のフリースクールを選ぶ場合は、入会金0円の施設が3割ある一方で月謝は2〜3万円前後が中心という全国調査の分布を頭に置いて、複数の施設で見積もりを比べるのが現実的です。
この記事について
この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。
参考資料(一次情報)
- フリースクール等に通う子どもへの支援(市町村による取組を支援)神奈川県 福祉子どもみらい局子どもみらい部青少年課(更新日:2026年5月20日)
- フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金 相模原市(最終更新日 令和8年4月15日)
- 令和8年度 フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金 申請の手引き(相模原市)
- フリースクール等見学会(神奈川県教育局支援部子ども教育支援課、更新日:2026年7月31日)
- 不登校でお悩みの児童・生徒、保護者のみなさんへ(神奈川県教育局支援部子ども教育支援課、更新日:2026年7月8日)
- 不登校児童生徒への支援について(横浜市、最終更新日 2026年7月31日)
- 不登校児童生徒支援(多様な学び支援)について(川崎市教育委員会、更新日:2025年4月21日)
- 令和6年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業「不登校のこどもを受け入れている民間施設等の利用実態等の把握に関する調査研究」報告書(こども家庭庁)