保護者向けガイド

京都のフリースクール費用と支援

公開日: 2026-08-07 / 最終確認日: 2026-08-07

保護者

京都市に住んでいます。中学2年の子がフリースクールに通うことを考えているのですが、月謝がいくらかかるのか、京都に助成があるのかがわかりません。

案内役

先に結論からお伝えします。京都市は「フリースクールに通う世帯への助成金等については、現在のところ実施の予定はございません」と回答しています。「市長への手紙」への回答で、回答日は令和7年11月27日、担当は教育委員会事務局生徒指導課です。そのうえで京都市が挙げているのは、市内8か所のふれあいの杜(教育支援センター)学習室、学びの多様化学校である洛風中学校・洛友中学校、メタバース空間に設けた仮想教室での「オンラインの居場所」といった学校外の居場所づくりです。利用料が戻ってくる制度ではなく、費用のかからない場を用意する方向の支援だと考えてください。まず費用の全体像から見ていきます。

京都で月謝を見積もるときの内訳

保護者

そもそもフリースクールの月謝は、どのくらいが普通なのでしょうか。

案内役

京都府内だけを対象にした公的な相場調査は確認できていないため、全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。通う予定の施設の実額に置き換えて見積もってください。

費目全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393)
毎月かかる金額10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7%
入会金0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9%
保護者

月謝以外にかかるお金もありますか。

案内役

あります。そして京都市の場合は補助で戻ってくる部分がないため、月謝・入会金・教材費・交通費のすべてが家計の負担になる前提で計算しておくと、通い始めてからのずれが起きにくくなります。交通費は見落としやすい費目で、京都市内でも通う区が変われば金額が変わります。費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめました。

保護者

補助がない分、内訳を細かく見る必要がありますね。

案内役

そこが出発点になります。次に、助成の状況をもう少し詳しく見ていきます。

京都市に利用料の助成はあるか

保護者

他の自治体には助成があると聞きました。京都市には作られる予定はないのでしょうか。

案内役

同じ質問が「市長への手紙」に寄せられていて、京都市の回答は「現在のところ実施の予定はございません」でした。回答日は令和7年11月27日です。回答では、京都市が一定の要件を満たすフリースクールの情報を教育委員会のホームページに掲載して保護者へ情報提供していること、市内で実績のあるフリースクールと連携して自然体験活動や家庭訪問事業などの支援事業を実施していることが挙げられています。お金を配る形ではなく、連携と情報提供、そして公的な居場所を用意する形の支援だと読めます。

この情報の時点と限界

ここに書いた助成の状況は、2026年8月7日時点で京都市の公式ページから確認できたものです。京都市のページにも、記載内容は回答日当時の状況に基づくため現在の状況・制度等とは一致しない場合がある、という注記が添えられています。制度は年度ごとに変わりうるため、家計の判断をする前に京都市教育委員会事務局生徒指導課(電話 075-213-5622)へ最新の状況を確認してください。この記事は助成の有無を保証するものではありません。

保護者

保護者どうしで話せる場はありますか。

案内役

京都市は不登校の子どもの保護者の会「With One(ウィズ・ワン)」を開催しています。費用の悩みは家庭の中だけで抱えると出口が見えにくくなるので、同じ立場の人と話せる場も選択肢に入れておいてください。参加方法は生徒指導課へ問い合わせるのが確実です。

保護者

助成がないことはわかりました。

案内役

では、京都市が公開している団体一覧の使い方に移ります。ここが京都ならではの手がかりになります。

京都市の「情報提供団体」一覧の使い方

保護者

教育委員会のホームページに載っている団体の一覧は、何を意味しているのでしょうか。

案内役

京都市教育委員会が、保護者が適切な情報を把握して支援を受けられるように、一定の要件を満たす民間支援団体の情報を取りまとめて公開しているものです。掲載は令和8年4月1日現在の情報で、北区・上京区・中京区など9つの区に加えて、京都府(京都市外)・滋賀県・大阪府・オンラインという区分でも団体が並んでいます。注目してほしいのは要件の1つ目で、京都市立学校から団体の活動が指導要録上の出席扱いと認められた実績があることが条件になっています。掲載されている団体は、京都市立学校で出席扱いと認められた実績を持つ団体だという読み方ができます。出席扱いを重く見て施設を探す場合、この一覧は有力な手がかりです。

保護者

掲載されていれば、うちの子も出席扱いになりますか。

案内役

そこは切り分けが必要です。要件が求めているのは団体側の過去の実績であって、個々の子どもの出席扱いを約束するものではありません。出席扱いを判断するのは在籍校で、通い方や学校との連携の状況によって判断が変わります。条件と手続きは出席扱いの条件と手続きにまとめました。施設を決める前に在籍校へ相談しておくと、後から行き詰まりにくくなります。

保護者

一覧に載っていない施設は、避けたほうがいいのでしょうか。

案内役

そうとは限りません。京都市自身が「要件を満たす団体すべてを網羅したものではありません」「京都市教育委員会が団体を認証したり、利用をあっせんするものではありません」と明記しています。掲載がないことは、要件を満たさないことも質が低いことも意味しません。掲載情報そのものも各団体が記載したもので、内容についての問い合わせ先は各団体とされています。

保護者

一覧からは何が読み取れますか。

案内役

活動内容が6つの区分で示されていて、それぞれに◎が特に力を入れている、○が対応している、-が該当なしという凡例が付いています。子どもに必要な区分がどれかを決めてから見ると、比べる軸が定まります。

区分内容
学習支援教科学習に関する指導
体験活動芸術文化体験や自然体験等、教科学習以外の行事や活動
人間関係づくり対人緊張感の緩和や社会性の育成等を目指す活動
教育相談学習や生活・進路等に関する相談活動
親の会保護者同士の交流の場の設定等
オンラインインターネット環境を活用した活動等
保護者

必要な区分から絞り込めばいいんですね。

案内役

教科学習を続けたいのか、まず人と過ごす時間を作りたいのかで、見るべき列が変わります。京都府内の施設は京都府のフリースクール一覧からも地域や特徴で絞り込めます。見学のときに何を確かめるかは見学時のチェックリストにまとめました。

保護者

見学してから決めます。

案内役

次は、費用の負担が重いときの公的な選択肢です。

費用の負担が重いときの公的な選択肢

保護者

月謝を払い続けられるか不安です。費用のかからない場はありますか。

案内役

文部科学省の保護者向けリーフレットでは、教育支援センターは各地域の教育委員会が開設し、公共施設の中にあることが多く、利用料は基本的に無料と説明されています。京都市で教育支援センターにあたるのが「ふれあいの杜」で、市内に6つの学習室と2つのサテライト学習室があります。対象は京都市立小学校4年生から中学校3年生までの児童・生徒で、入級が適切と判断された場合です。在籍校に籍を置いたまま通う仕組みなので、転校の手続きは要りません。

保護者

どう申し込むのですか。

案内役

入級するには、窓口となる「不登校相談支援センター」へ在籍校を通じて相談申請する必要があります。保護者が直接申し込む形ではなく、まず在籍校に相談するところから始まります。学習室ごとに活動内容や定員が異なるため、希望の学習室に必ず入級できるとは限らないと市の案内にも書かれています。不登校相談支援センターの電話は075-254-8125で、教育相談総合センター(こどもパトナ)の中にあります。

保護者

学校そのものを変える選択肢もありますか。

案内役

京都市には学びの多様化学校として洛風中学校と洛友中学校があります。洛風中学校は不登校を経験した子どもたちが学ぶ京都市立の中学校で、年間総授業時間数を770時数(一般の中学校は1015時数)に設定しています。ただし令和8年度は前期転入学で生徒数が定員に達したため、後期転入学の募集はありません。転入学の相談申請も在籍校を通じて不登校相談支援センターへ行う流れなので、入口はふれあいの杜と同じです。

問い合わせ先の使い分け

聞きたいこと問い合わせ先
京都市の助成の有無・支援事業京都市教育委員会事務局 生徒指導課(075-213-5622)
ふれあいの杜・洛風中学校への入級や転入学子どもが在籍している学校(申請は不登校相談支援センター 075-254-8125)
一覧に載っている団体の活動内容や料金各団体に直接
出席扱いの取り扱い子どもが在籍している学校
京都市以外の市町村に制度があるかお住まいの市町村の教育委員会
保護者

公立の選択肢がいくつもあるんですね。

案内役

民間のフリースクールとは役割も雰囲気も違うので、どちらが合うかは実際に見て決める前提になります。次は、京都市以外に住んでいる場合の調べ方です。

京都市以外の市町村ではどう調べるか

保護者

宇治市に住んでいる場合、京都市の仕組みは使えますか。

案内役

ふれあいの杜も洛風中学校も京都市立学校に在籍する子どもが対象なので、宇治市在住では使えません。宇治市には不登校児童生徒自立支援教室「Ujiふれあい教室」があり、対象は宇治市在住で学校に行けなくなった小学校3年生から中学校3年生の児童生徒です。問い合わせ先はUjiふれあい教室(0774-39-9283)と、宇治市教育委員会教育支援課(0774-21-1890)です。フリースクール利用料の補助については、このページに案内が見当たりませんでした。掲載がないことと制度が存在しないことは同じではないため、有無は教育支援課へ直接確認してください。

保護者

長岡京市はどうでしょうか。

案内役

長岡京市には長岡京市立の教育支援センターがあり、教育相談・就学相談に加えて「アゼリアひろば」という教室が設けられています。アゼリアひろばは、市内在住の小中学生が在籍する学校に席を置いたまま通える教室です。ここでも、フリースクール利用料の補助についての案内は公式ページから確認できませんでした。補助の有無は長岡京市教育部教育支援センター総務係(075-963-5516)へ直接確認してください。

保護者

自分の市に制度があるか調べる方法はありますか。

案内役

文部科学省が「不登校に関する地元の相談窓口」として、市区町村ごとの窓口をまとめたページを公開しています。京都府の欄には、都道府県の窓口として京都府教育庁指導部学校教育課があり、市区町村としては宇治市・亀岡市・木津川市・京田辺市・京都市・城陽市・精華町・長岡京市・福知山市・舞鶴市・向日市・八幡市・与謝野町の13市町村が並んでいます。ここに名前がない市町村にお住まいの場合は、都道府県の相談窓口を確認するようページ上で案内されています。まずここで自分の市町村の窓口を開き、電話で「フリースクールの利用料の補助はありますか」と直接聞くのが早道です。他の地域の制度の型と比べたいときは自治体別の補助金の調べ方が参考になります。

保護者

電話で聞いてしまうほうが確実ですね。

案内役

制度の名前は自治体ごとに違うので、検索で探すより確実です。最後に、迷いやすい点を確認します。

よくある質問

保護者

最後に、いくつか確認させてください。

案内役

ひとつずつお答えします。

保護者

京都市にフリースクール利用料の助成はありますか。

案内役

京都市は「市長への手紙」への回答(回答日 令和7年11月27日)で、フリースクールに通う世帯への助成金等は現在のところ実施の予定はないとしています。代わりに挙げられているのは、市内8か所のふれあいの杜学習室、洛風中学校・洛友中学校、メタバース空間の仮想教室による「オンラインの居場所」です。状況が変わっている可能性もあるため、判断の前に生徒指導課へ確認してください。

保護者

京都市の一覧に載っている施設なら、出席扱いになりますか。

案内役

一覧の要件は、京都市立学校から団体の活動が指導要録上の出席扱いと認められた実績があることです。実績があるのは団体であって、個々の子どもの出席扱いが決まるわけではありません。判断するのは在籍校なので、通う前に学校へ相談してください。

保護者

オンラインのフリースクールを使う場合はどうですか。

案内役

利用料の助成が京都市にない点は、通学型と同じです。京都市はメタバース空間に設けた仮想教室での「オンラインの居場所」に取り組んでいるとしているので、公的な選択肢を知りたいときは生徒指導課へ問い合わせてください。オンラインの学びの選び方そのものはオンラインフリースクールにまとめました。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

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