保護者向けガイド
島根県のフリースクール補助と出席扱い・相談窓口
公開日: 2026-10-06 / 最終確認日: 2026-10-06
保護者松江市に住んでいます。中学1年の子が2学期から学校に行けなくなり、フリースクールを考え始めました。島根県には、フリースクールの利用料の補助はありますか。
案内役先に結論からお伝えします。2026年10月6日時点で、島根県や県内の主な市が保護者向けにフリースクール利用料を補助する制度は、公式ページでは確認できていません。県の教育委員会は2025年1月20日、県民からの提案への回答で「現在、こうした学びの場への費用助成は考えていません」と答えています。その一方で、費用のかからない教育支援センターや、松江市のオンライン支援・訪問支援など、無料で使える公的な支援はあります。この記事では、補助の状況、教育支援センターとの使い分け、出席扱いの考え方、施設の探し方、近くに施設がない場合、相談窓口の順に見ていきます。
島根県の補助の状況。県は「費用助成は考えていない」と回答
保護者県が助成を考えていないというのは、どこに書かれているのですか。
案内役島根県の「知事への提案箱」のページです。フリースクールに通う費用の助成を検討してほしいという提案に対し、県教育委員会が2025年1月20日に回答しています。回答では、現在は費用助成を考えていないとしたうえで、2024年(令和6年)10月に「フリースクール等連絡協議会」を設置したことにも触れています。協議会では、フリースクールに通う場合の在籍校での出席認定や、学習内容に応じた学習評価などの課題を整理しながら、今後の支援の在り方を検討するとしています。
保護者市町村の補助はどうですか。鳥取県では市町村が窓口だと聞きました。
案内役執筆時に、松江市・出雲市・益田市の教育委員会が公開している不登校支援のページを確認しました。松江市は主な不登校支援事業として4つの事業を、出雲市は教育支援センターや相談窓口を、益田市は保護者向けリーフレットや教育支援センターの案内を載せていますが、フリースクール利用料の補助についての記載は、どの市のページでも確認できませんでした。ほかの市町村も含めて、独自の制度がないとまでは言い切れません。お住まいの市町村の教育委員会に「フリースクールの利用料に使える補助はありますか」と聞いてみてください。
| 確認先 | 2026年10月6日時点で公式ページから確認できたこと |
|---|---|
| 島根県教育委員会 | 2025年1月20日の回答で、フリースクール等への費用助成は「現在、考えていません」。2024年10月にフリースクール等連絡協議会を設置 |
| 松江市教育委員会 | 不登校支援事業4つ(ふれあい教室・青少年支援センター・ボタンねっと・こねくと)と民間施設一覧を公開。利用料の補助の記載は見当たらない |
| 出雲市教育委員会 | 教育支援センター3か所、子ども相談窓口などを案内。利用料の補助の記載は見当たらない |
| 益田市教育委員会 | 保護者向けリーフレット、教育支援センターふれあい学級を案内。利用料の補助の記載は見当たらない |
補助の有無は変わることがあります
上の表は2026年10月6日時点で公式ページを確認した結果です。県の回答は2025年1月時点のもので、フリースクール等連絡協議会での検討が進めば扱いが変わる可能性もあります。最新の状況は、県教育庁教育指導課(0852-22-6856)や、お住まいの市町村の教育委員会で確認してください。
保護者補助がないなら、費用の面では厳しいですね。
案内役そこで県の回答が案内しているのが、市町村の教育支援センターです。次はその話をします。
費用のかからない教育支援センター。隣の市町村の施設も利用できる
保護者教育支援センターとは、どんなところですか。
案内役市町村の教育委員会が設置する、学校に行きづらい子どものための公的な学びの場です。県の回答によると、回答時点(2025年1月)で県内の10市町村に12施設があり、利用にあたっての費用負担は生じないとされています。さらに、住んでいる市町村に教育支援センターがなくても、県内在住であれば隣接する市町村の教育支援センターに通えると書かれています。
保護者松江市の教育支援センターはどこですか。
案内役松江市では青少年相談室の「ふれあい教室」が教育支援センターにあたります。ふれあい教室は月曜から金曜の9時30分から15時30分までで、休日と長期休業中は休室です。対象は松江市内に住む小学生・中学生です。同じ青少年相談室では、平日9時から17時まで教育相談も受けていて、こちらは長期休業中も受け付けています。電話は0852-21-7867です。
保護者ほかの市にもありますか。
案内役県教育委員会の「その他の相談窓口」のページに教育支援センターの一覧があります。たとえば出雲市のすずらん教室・光人塾・コスモス教室、雲南市のおんせんキャンパス、浜田市の山びこ学級、益田市のふれあい学級などが、電話番号とともに載っています。出雲市は市内3か所で教育支援センターを運営していて、入級や見学は在籍校か市の児童生徒支援課に相談するよう案内しています。
| 教育支援センター | フリースクール等の民間施設 | |
|---|---|---|
| 設置者 | 市町村の教育委員会 | NPO法人・会社など民間 |
| 費用 | 県の回答では利用の費用負担は生じない | 施設ごとに異なる。2026年10月6日時点で公的な補助は確認できていない |
| 申し込み | 在籍校や市町村の教育委員会を通して相談 | 施設に直接問い合わせ |
| 出席扱い | 文部科学省の通知で、対象施設の基本とされる公的機関 | 校長が教育委員会と連携して適否を判断 |
保護者教育支援センターとフリースクールは、どちらかを選ばないといけないのですか。
案内役制度上の決まりとしてどちらか一方に限るという話は、今回確認した資料には出てきません。子どもによって合う場所は違うので、まず両方を見学して、本人がどう感じたかを大事にするのがよいと思います。違いをもう少し知りたいときは、教育支援センターとフリースクールの違いも参考にしてください。
保護者わかりました。
案内役次に、通った日が学校の出席になるかどうかを見ていきます。
出席扱いは在籍校の校長が判断。文部科学省の通知と県の検討
保護者フリースクールに通った日は、学校の出席になりますか。
案内役文部科学省の通知(別記1)では、一定の要件を満たす場合に、学校外の施設で相談・指導を受けた日数を校長が指導要録上出席扱いとすることができるとしています。要件の1つ目は、保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていることです。民間施設での相談・指導がその子にとって適切かどうかは、校長が設置者である教育委員会と十分に連携して判断するものとされています。通えば自動的に出席になる仕組みではなく、判断するのは在籍校です。
保護者教育支援センターとフリースクールで違いはありますか。
案内役同じ通知では、対象となる施設は教育支援センターなどの公的機関を基本とし、公的機関での指導の機会が得られない場合や通うことが難しい場合で、本人や保護者の希望もあり適切と判断されるときは、民間施設も考慮されてよいとしています。島根県教育委員会は、先ほどのフリースクール等連絡協議会で、フリースクールに通う場合の出席認定を課題の1つとして挙げています。県としての統一した扱いが示されているかどうかは、2026年10月6日時点で確認できた県の公開資料からはわかりませんでした。
- 担任や学校の教育相談の担当者に、学校外の場所で学ぶことを考えていると伝える
- 見学先の施設名・活動内容・通う予定の日数を学校に共有する
- 施設での様子をどう学校に伝えるか(連絡の方法・頻度)を学校と施設の両方と決める
- 出席扱いになるかどうかは、通い始める前に在籍校の校長の判断を確認する
保護者学校に先に話しておくのが大事なのですね。
案内役はい。出席扱いの仕組みはフリースクールの出席扱いの条件でも詳しく紹介しています。では、県内の施設をどう探すかに移ります。
県内の施設の探し方。県と松江市が公開する一覧を使う
保護者島根県内のフリースクールは、どうやって探せばいいですか。
案内役公的な一覧が2つあります。1つは県教育委員会の「その他の相談窓口」のページで、「島根県フリースクール等連絡協議会」に参加しているフリースクールの名称・住所・電話番号が載っています。同じページから、ちらし「フリースクール紹介2026」も開けます。もう1つは、松江市教育委員会が公開している市内の民間施設(フリースクール等)の一覧で、2026年9月17日に更新されています。
保護者一覧に載っているなら、県や市が認めた施設ということですか。
案内役そうとは限りません。県のページには「掲載しているフリースクール等は、島根県教育委員会が所管しているものではありません」、松江市のページにも「掲載している施設は松江市教育委員会が所管しているものではありません」と書かれています。審査や認定の一覧ではなく、情報提供のための名簿として受け止めてください。料金、開所日、対象学年は施設ごとに違うので、見学のときに直接確かめるのが確実です。
見学のときに確かめたいこと
- 月謝・入会金・教材費など、毎月かかる費用の総額
- 開所日と時間、送迎の有無
- 対象学年と、高校生年代の受け入れ
- 在籍校との連絡や、出席扱いの相談に協力してもらえるか
保護者このサイトにも島根県の施設は載っていますか。
案内役2026年10月6日時点で、当サイトに掲載している島根県内の施設は5か所です。そのうち情報確認済みの施設は、松江市のみらい共創学園です。残りは「情報確認中」として掲載しているので、公式サイトや施設への問い合わせで最新情報を確かめてください。一覧は島根県のフリースクール一覧から見られます。費用の考え方はフリースクールの費用はいくらにもまとめています。
保護者私たちは松江市ですが、県西部や離島に住んでいる人は近くに施設がないかもしれませんね。
案内役その場合の選択肢を次に見ます。
近くに施設がないとき。オンライン・訪問支援と隣県の考え方
保護者通える範囲にフリースクールがない場合は、どうすればいいですか。
案内役まず、自宅で受けられる公的な支援があるかを確認します。松江市には、オンライン学習支援「ボタンねっと」と訪問型支援「こねくと」があります。ボタンねっとは、登校が難しい小学5年生から中学3年生が対象で、松江市内の学校に在籍しているか、市内に住所がある子どもが参加できます。午前は平日10時から12時、午後は火曜と木曜の14時から15時に配信され、顔や声を出すかどうかは自由です。
保護者申し込みは学校を通すのですか。
案内役基本は保護者と学校で相談し、学校が教育委員会に申込書を出す流れです。ただし、保護者から直接教育委員会に相談することもできると書かれています。こねくとは、大学生などの支援員が自宅や公民館などを訪問して学習支援などを行うもので、1回1時間程度、原則週1回(平日)、全学年が対象です。問い合わせ先は松江市教育委員会 生徒指導推進室(0852-55-5652)です。
保護者民間のオンラインのフリースクールで学んだ場合も、出席扱いになりますか。
案内役文部科学省の通知(別記2)では、一定の要件を満たしたうえで、自宅でICT等を活用した学習活動を行った場合に、校長が出席扱いとすることができるとしています。ただし、訪問などによる対面指導が適切に行われることが前提で、基本的には学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けられないような場合の学習活動とされています。オンラインで学ぶ場合も、始める前に在籍校と相談してください。詳しくはオンラインフリースクールの選び方や近くにフリースクールがない時の選択肢も参考になります。
保護者安来市や松江市の東側からなら、鳥取県米子市の施設にも通えそうです。
案内役通学の距離だけでいえば選択肢になります。ただ、補助の面では注意が必要です。たとえば隣の鳥取市の通所費等の助成は、子どもと親権者が鳥取市に住所を有することが対象者の条件です。島根県から鳥取市の施設に通う場合、この助成は対象外と考えられます。米子市など他の市の制度の条件は、各市のページで確認してください。出席扱いの相談は、通う施設が県外でも島根県の在籍校とすることになります。鳥取県の制度は鳥取県のフリースクール補助と支援制度にまとめています。
保護者選択肢は思ったよりありますね。
案内役最後に、迷ったときの相談先をまとめます。
相談窓口。県の電話相談と市町村の窓口
保護者どこに相談すればいいか迷ったら、どこに電話すればいいですか。
案内役学校のことなら、まず在籍校の担任や教育相談の担当者です。学校に話しにくいときは、県や市町村の窓口を使えます。県教育委員会の電話相談は24時間・通話料無料で、18歳以下の子どもとその保護者が対象です。保護者からは、不登校、いじめ、子育て、学校との関係などの相談を受けると書かれています。県教育委員会の悩みの相談体制のページには、学校に行きづらい子どもの保護者向けカウンセリングダイヤル「親“そっと”ダイヤル」も載っています。
| 窓口 | 電話番号 | 内容 |
|---|---|---|
| いじめ相談テレフォン(県教育委員会) | 0120-779-110 | 24時間・無料。18歳以下の子どもと保護者 |
| 24時間子供SOSダイヤル | 0120-0-78310 | 24時間・無料。18歳以下の子どもと保護者 |
| 島根県教育センター(来所相談) | 0852-22-5876 | 県教育委員会が設置 |
| 島根県教育センター浜田教育センター | 0855-23-6784 | 来所相談・電話相談 |
| 島根県教育センター“こころ・発達”教育相談室 | 0800-200-1556 | 来所相談・電話相談 |
| 松江市青少年相談室 | 0852-21-7867 | ふれあい教室・教育相談 |
| 松江市青少年支援センター | 0800-200-2700 | 通話無料 |
| 出雲市教育委員会 | 0853-21-6204 | 小・中学校子ども相談窓口 |
| 浜田市教育委員会 | 0855-25-9711 | 市町村が設置する相談窓口 |
保護者保護者同士で話せる場所もありますか。
案内役県の「その他の相談窓口」のページには、親の会の連絡先も載っています。ほかの市町村の相談窓口や児童相談所も同じページにまとまっているので、お住まいの地域の窓口を探すときに使ってください。親が相談できる場所については不登校で親がつらいときの相談先でも紹介しています。
保護者まずは学校に話して、ふれあい教室とフリースクールの両方を見学してみます。
案内役それがよいと思います。見学先が決まったら、出席扱いの相談と費用の確認を通い始める前に済ませておくと安心です。
この記事について
この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。
参考資料(一次情報)
- フリースクール費用の助成について(島根県 知事への提案箱 提案No.A2024-00166・2025年1月20日回答、教育庁教育指導課)
- その他の相談窓口(島根県教育委員会 学校教育課)市町村の相談窓口・県の相談窓口・親の会・教育支援センター・島根県フリースクール等連絡協議会参加のフリースクール
- 電話教育相談(島根県教育委員会)
- 民間施設(フリースクール等)(松江市教育委員会 生徒指導推進室・2026年9月17日更新)
- 松江市の不登校支援事業・相談窓口について(松江市教育委員会・令和8年1月)
- オンライン学習支援「ボタンねっと」(松江市教育委員会 生徒指導推進室・2026年8月7日更新)
- 松江市青少年相談室(ふれあい教室)(松江市教育委員会・2026年8月18日更新)
- 不登校支援事業(松江市教育委員会 生徒指導推進室・2026年1月15日更新)
- 出雲市の不登校対策について(出雲市教育委員会 児童生徒支援課・2024年3月25日登録)
- 学校に行きにくい児童生徒及び保護者の皆様への情報(益田市教育委員会 学校教育課)
- (別記1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(文部科学省)
- (別記2)不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(文部科学省)
- フリースクール等の通所費等を助成します(鳥取市教育委員会 総合教育センター・2025年10月20日更新)
- 悩みの相談体制整備(島根県教育委員会 学校教育課)