保護者向けガイド

新潟のフリースクール補助金・出席扱いと相談窓口

公開日: 2026-10-03 / 最終確認日: 2026-10-03

保護者

新潟県に住んでいます。中学1年の子が学校に行けなくなり、フリースクールを探し始めました。新潟県にはフリースクールの補助金はありますか。それと、フリースクールに通った日は学校の出席になるのでしょうか。

案内役

先に結論をお伝えします。2026年10月3日時点で、新潟県として保護者にフリースクールの利用料を補助する制度は、県教育委員会の公式ページでは確認できていません。一方で市町村には差があり、上越市には所得要件つきの補助があり、妙高市は「費用の一部を市が補助する制度がある」と案内し、新潟市と柏崎市は「補助はない」と公式に回答しています。出席扱いは、文部科学省の通知にもとづいて在籍校の校長が判断する仕組みで、長岡市のように判断の目安を公表している市もあります。この記事では、県と市町村の補助の状況、上越市の制度の中身、出席扱いの考え方、教育支援センターとの使い分け、県と新潟市で分かれる相談窓口、県内の施設の探し方の順にお話しします。

新潟県の補助は「県の制度は確認できず、市町村で差がある」

保護者

まず、県と市町村のどこに補助があるのかを知りたいです。

案内役

この節では、2026年10月3日時点で各自治体の公式ページから確認できた範囲を並べます。県教育委員会の不登校対策ページには、相談窓口一覧や教育支援センター一覧は載っていますが、フリースクール利用料の補助にあたる事業は見当たりませんでした。市町村では、上越市が「上越市フリースクール等利用支援補助金」として、不登校の状態にある市内の小中学生がフリースクール等を利用する経費の一部を支援しています。妙高市は不登校支援のページで、施設や利用状況によっては授業料等の費用の一部を市が補助する制度があるので、利用を始めるときにこども教育課へ相談するよう案内しています。

保護者

新潟市はどうですか。県内で一番人口が多いので、あるのかと思っていました。

案内役

新潟市は、2024年11月の「市長への手紙」への回答で、市の制度としてフリースクールに通うための利用者の補助は今のところないと答えています。同時に、国や県、市内の子どもたちの状況を見ながら制度の必要性やあり方について研究を進めたい、とも書かれています。柏崎市も2025年1月公開の回答で、民間フリースクールへの助成・補助金は現在のところ考えていないが、教育委員会が新たな公的支援事業を検討している、と回答しています。どちらも「ない」と書かれたのは回答時点の話なので、年度が変わるときは市の公式ページで見直してください。

自治体公式ページで確認できた内容(2026年10月3日時点)
新潟県保護者向けの利用料補助にあたる事業は県教育委員会の不登校対策ページでは確認できず
上越市「上越市フリースクール等利用支援補助金」。所得要件あり、保護者負担額の2分の1を限度額まで補助
妙高市施設や利用状況によって費用の一部を補助する制度あり。金額は公式ページに記載なし、こども教育課へ相談
新潟市2024年11月の回答で「利用者の補助はない」。制度の必要性を研究中。フリースクール等連携協議会を設置
柏崎市2025年1月公開の回答で「助成・補助金は考えていない」。新たな公的支援事業を検討中
長岡市利用料補助は確認できず。出席扱いのガイドラインを公表(2026年1月改正)
その他の市町村公式ページで確認できていない。各教育委員会に直接確認
保護者

住んでいる市によって、まったく違うのですね。

案内役

そうです。同じ県内でも、補助がある市、相談が前提の市、「ない」と明言している市に分かれます。お住まいの市町村の教育委員会に「フリースクールの利用料補助はありますか」と電話で聞くのが、いちばん確実で早い方法です。表に載っていない市町村も、この記事で確認できなかっただけで、制度が新設されることはあります。次の節では、県内で金額まで公式に公表されている上越市の制度を見ていきます。

上越市の補助は「所得要件つき・保護者負担の半分・限度額まで」

保護者

上越市の制度は、誰が対象で、いくら出るのですか。

案内役

対象者は、フリースクール等を利用する小中学生の保護者で、上越市に住所があり、生活保護を受けている世帯か、保護者および同一世帯に属する人の都道府県民税・市町村民税の所得割の課税額の合計が50万7,000円未満の世帯に属する人です。つまり所得要件があり、どの家庭でも受けられる制度ではありません。補助額は、対象経費ごとに保護者が負担した額の2分の1で、1,000円未満は切り捨て、別表の限度額までです。各年度の予算額に達した時点で受付が終わる、とも書かれています。

保護者

対象になる費用は、月謝だけですか。

案内役

月謝だけではありません。利用開始時の入学費と入寮費、毎月の学習費・寮費・食費、それに体験利用費が対象経費として挙げられています。寮費や食費まで対象になっている点は、他県の制度ではあまり見ない組み立てです。限度額は小学生と中学生で分かれていて、下の表のとおりです。

区分単位小学生の保護者中学生の保護者
入学費1回75,000円100,000円
入寮費1回50,000円50,000円
学習費月額20,000円22,500円
寮費月額7,500円7,500円
食費月額17,500円20,000円
体験利用費日額3,000円3,000円
保護者

どの施設でも対象になりますか。

案内役

ここが大事な点です。上越市の要綱でいう「フリースクール等」は、教育委員会が利用を適当と認める施設で、かつ在籍校の校長がその施設の利用をもって出席扱いとすることができるものに限られます。補助の入口に、出席扱いの話が組み込まれているわけです。手続きは、利用が決まったらすみやかに交付申請書(第1号様式)と副申(第2号様式)などを教育総務課に出し、翌年度以後は毎年4月中に提出します。問い合わせ先は上越市教育委員会 教育総務課 企画係です。

  1. 利用したい施設が、上越市教育委員会が利用を適当と認める施設にあたるかを教育総務課(電話025-545-9262)に確認する
  2. 在籍校に、その施設への通所を出席扱いにできるか相談する
  3. 利用が決まったら、交付申請書(第1号様式)と副申(第2号様式)をすみやかに教育総務課へ提出する
  4. 利用実績報告書(第5号様式)を提出し、申請内容に変更があったときは記載事項変更届(第4号様式)を出す
  5. 翌年度以後も続けて使うときは、毎年度4月中に申請書を提出する
保護者

条件はわかりました。その「出席扱い」というのは、どうやって決まるのですか。

出席扱いは「校長の判断」、長岡市は目安を公表

フリースクール通所が出席扱いになるまでの5ステップ(長岡市ガイドラインの例)。①学校に申し出 ②本人と保護者に聞き取り ③学校内で協議 ④校長が判断 ⑤保護者へ連絡。判断するのは在籍校の校長
案内役

この節では、出席扱いの考え方を文部科学省の通知と、県内で判断の目安を公表している長岡市の例で見ていきます。根拠になるのは、令和元年10月25日付の文部科学省通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」の別記1です。そこでは、一定の要件を満たす場合に、学校外の施設で相談・指導を受けた日数を指導要録上の出席扱いとすることができる、とされています。判断するのは在籍校の校長で、「通えば自動的に出席になる」仕組みではありません。要件は大きく3つです。

出席扱いの主な要件(文部科学省通知 別記1)

  • 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
  • 施設は教育支援センター等の公的機関が原則。公的機関での指導の機会が得られない、または通うのが難しい場合で、本人や保護者の希望もあり適切と判断されれば民間施設も考慮されてよい
  • その施設に通所または入所して相談・指導を受けていること
  • 民間施設が適切かどうかは、校長が教育委員会と連携して判断する
保護者

「公的機関が原則」とありますが、フリースクールは民間ですよね。不利になりませんか。

案内役

通知の文言どおり、教育支援センターなどの公的機関が原則で、公的機関に通うのが難しい場合などに民間施設も考慮されてよい、という順番です。そのため学校から「まず教育支援センターを」と言われることはあります。ただ、通えない理由や本人の希望を学校に伝え、施設と学校が連携できていれば、民間施設での出席扱いは制度上あり得ます。出席扱いになった場合、指導要録には出席日数の内数として出席扱いの日数と施設名が記入されます。

保護者

学校がどう判断するか、見当がつかないのが不安です。

案内役

その不安に応えるために、長岡市教育委員会は「不登校児童生徒の『指導要録上の出席扱い』に係るガイドライン」を公表し、2026年1月に改正しています。登校のパターンごとに「通常の出席◎」「指導要録上出席扱い○」「検討が必要(校長判断)△」「市教委に相談▲」「出席としない×」の目安を示していて、市教育委員会が認めるフリースクールは「△(校長判断)」、認めていないフリースクールは「▲(市教委に相談)」の区分です。2026年1月現在で市教委が要件を満たすと認めた施設は3施設と書かれています。流れは、出席扱いの申し出または学校による認知、本人・保護者への聞き取り、学校内の協議、校長の判断、保護者への連絡の順です。

保護者

フリースクール側に求められることもありますか。

案内役

長岡市のガイドラインでは、月に1回程度を目途にフリースクール等から学校へ情報提供が行われること、を連携の要件に挙げています。施設を見学するときに「学校への報告はどのくらいの頻度でしてもらえますか」と聞いておくと、出席扱いの相談が進めやすくなります。新潟市は、新潟市フリースクール等連携協議会を設け、2026年9月24日現在で8施設が加盟しています。加盟は補助や出席扱いを保証するものではありませんが、市教育委員会と連携の枠組みを持つ施設の目安にはなります。長岡市以外の市町村にお住まいなら、出席扱いの目安があるかを教育委員会に聞いてみてください。出席扱いの一般的な考え方はフリースクールの出席扱いにまとめています。

保護者

公的な教育支援センターと、民間のフリースクールはどう使い分ければいいですか。

教育支援センターとフリースクールの使い分け

案内役

この節では、県内の公的な居場所である教育支援センターと、フリースクールの違いを見ます。教育支援センター(かつての適応指導教室)は、市町村の教育委員会が運営する不登校の子どものための通所先です。新潟県は、市町村教育委員会が所管する教育支援センターの一覧を県いじめ対策ポータルで公開していて、令和6年9月現在で50か所が名称・所在地・電話番号つきで載っています。新潟市の分は、教育相談センターと各区の教育相談室です。費用は原則かからず、出席扱いの要件でも「公的機関」として原則の位置づけです。

保護者

それなら、まず教育支援センターに行くべきでしょうか。

案内役

本人が通えそうなら、先に見学する価値はあります。ただ、センターの開所日や活動内容は市町村ごとに違い、本人に合わないこともあります。フリースクールは民間が運営し、活動内容や通い方の自由度が高い一方で、利用料がかかります。目安として、こども家庭庁の令和6年度調査では、フリースクールで毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%でした。両方を見学して本人の反応で決める家庭も多く、併用も制度上は禁じられていません。違いの詳細は教育支援センターとフリースクールの違いとフリースクールの費用にまとめています。

費用と出席扱いは、決める前に確認

  • 利用料と入会金は施設ごとに違います。補助の対象になる費目(上越市なら学習費・寮費・食費など)と、ならない費目を分けて聞いてください
  • 出席扱いの可否は在籍校の校長の判断です。施設が「出席扱いになります」と言っていても、学校に確認するまでは決まっていません
  • 補助制度は年度ごとに予算や要件が変わることがあります。申請前に必ず市町村の公式ページか教育委員会で最新の内容を確認してください
保護者

相談したいときは、どこに電話すればいいですか。

相談窓口は「県」と「新潟市」で分かれる

案内役

この節では、県内の相談窓口を整理します。新潟県は政令指定都市の新潟市があるため、窓口が二つの系統に分かれます。新潟市立の小中学校に通っているなら、新潟市教育委員会の教育相談センター(新潟市中央区西大畑町458番地1、電話025-222-8600)が不登校の相談、子ども支援室、訪問教育相談、夜間の「学習・進路相談室」を担当しています。北区・江南区・秋葉区・南区・西蒲区には各区教育相談室があり、中央区・東区・西区の相談と子ども支援(ぐみの木教室)は教育相談センターが受け持ちます。新潟市以外にお住まいなら、まずお住まいの市町村教育委員会と、県立教育センターの相談窓口が入口です。

窓口対象連絡先・受付(公式ページで確認した内容)
新潟県立教育センター いじめ・ふとうこう等なやみごと相談テレフォン幼児児童生徒と保護者電話025-263-4737、月曜から金曜の9時10分から16時(祝日・年末年始・お盆の時期を除く)
新潟県立教育センター いじめ・不登校・様々な教育上の相談幼児児童生徒と保護者電話025-261-0410、月曜から金曜の9時から17時。来所相談は約50分
新潟県いじめ・ふとうこう等相談メールー(公式PDFに対象の記載なし)ijime@mailsoudan.org、平日8時30分から17時15分対応
新潟市教育相談センター新潟市の小中学生と保護者電話025-222-8600。各区教育相談室は北・江南・秋葉・南・西蒲の5区
上越市教育委員会 教育総務課 企画係上越市の補助金について電話025-545-9262
妙高市教育委員会 こども教育課妙高市の補助・不登校相談電話0255-72-5111
長岡市教育委員会 学校教育課長岡市の出席扱いガイドライン電話0258-39-2249
保護者

電話するとき、何を聞けばいいでしょうか。

案内役

聞くことは3つで足ります。「フリースクールの利用料補助はあるか」「教育支援センターはどこで、どんな活動か」「フリースクールに通う場合の出席扱いの目安はあるか」です。相談窓口は不登校そのものの相談も受けていて、名前を言わなくても相談できる窓口もあります。制度の話と気持ちの話を分けて、まずは一本電話をかけてみてください。相談先全体の選び方は不登校の親の相談先にまとめています。

保護者

わかりました。最後に、県内の施設はどう探せばいいですか。近くに無さそうで心配です。

県内の施設の探し方と、近くにない場合

案内役

この節では、施設の探し方と、通える範囲に無いときの選択肢をお話しします。当サイトの新潟県のフリースクール一覧には、公式サイトや公的資料で確認できた施設を載せていて、長岡市の一般社団法人 葵学園や上越市の自由の学び舎・やすづか学園などが確認済みです。新潟市内なら、市のフリースクール等連携協議会の加盟施設一覧(2026年9月24日現在8施設)が市公式ページで公開されています。妙高市は不登校支援ページに市内と上越市の施設を載せています。

保護者

新潟県は広いので、片道1時間かかる場所しか無い気がします。

案内役

その感覚は正しいです。施設は新潟市周辺と長岡・上越に集まり、冬は雪で移動そのものが難しくなります。選択肢は3つあります。1つ目はオンラインのフリースクールで、通所型と違い在宅で参加できます(出席扱いの要件は通所と異なるため学校に確認が必要です)。2つ目は、2026年度に県内で開校した公立の「学びの多様化学校」で、文部科学省の設置者一覧に新潟県で載っているのは小千谷市の小千谷中学校上ノ山分校と上越市立諏訪中学校の2校(いずれも令和8年指定)です。3つ目は、週1回だけ通所して残りは教育支援センターや家庭学習を組み合わせる方法です。

保護者

学びの多様化学校は、フリースクールとは別物ですか。

案内役

別物です。学びの多様化学校は公立の中学校で、転入学や転学という手続きで籍そのものを移します。小千谷中学校上ノ山分校は2026年4月に開校した小千谷中学校の分校で、中学生が対象、希望に応じて市外からも受け入れています。上越市立諏訪中学校は2026年度に旧諏訪小学校跡に開校した学校で(文部科学省の設置者一覧では上越市立雄志中学校の分校型として掲載)、原則上越市内在住の不登校または不登校傾向にある中学生が対象で各学年8名程度です。フリースクールのように在籍校と並行して通うのではなく、授業時数や教育課程を不登校の生徒に合わせて編成した学校に通う、という選択です。小千谷市は教育・保育課、上越市は学校教育課(電話025-545-9264)が転入学の相談を受けていて、詳しくは学びの多様化学校とはと、近くにフリースクールがないとき、オンラインフリースクールをご覧ください。

新潟県で最初にやる3つのこと

  • お住まいの市町村教育委員会に電話し、利用料補助の有無と教育支援センターの場所、出席扱いの目安があるかを聞く
  • 候補の施設に、学校への報告の頻度と、利用料・入会金の内訳を聞く
  • 在籍校の担任か管理職に、その施設に通った場合の出席扱いの相談をする。判断は校長が行う
保護者

補助は市町村ごとに違うこと、出席扱いは校長の判断で、学校と施設の連携が鍵になることがわかりました。まずは市の教育委員会に電話してみます。

案内役

それが一番の近道です。制度は年度ごとに変わるので、この記事で「確認できなかった」と書いた市町村も、電話で聞けば新しい制度が始まっていることがあります。お子さんのペースを守りながら、学校・施設・教育委員会の3者とつながっていってください。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

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