保護者向けガイド

福岡のフリースクール補助金と相談窓口

公開日: 2026-08-28 / 最終確認日: 2026-08-28

保護者

福岡市に住んでいます。小学5年の子が学校に行けなくなり、フリースクールへの通所を考えているのですが、月謝を払い続けられるか不安です。福岡にもフリースクールの補助金はあるのでしょうか。

案内役

2026年8月28日時点で公式ページから確認できた範囲でお答えしますね。福岡県には「福岡県フリースクール支援事業補助金」という県の補助金がありますが、これは施設の運営を支える施設向けの制度で、保護者が直接受け取るものではありません。保護者向けの補助は、県内では久留米市と大野城市の公式ページで確認できました。福岡市と北九州市では利用料の補助は確認できていませんが、無料で使える公的な支援や相談窓口が複数あります。この記事では、月謝の相場、県の補助金の性格、久留米市・大野城市の補助、福岡市・北九州市の支援、相談窓口の順にお話しします。

フリースクールの月謝はどのくらいかかるか

保護者

まず、フリースクールの月謝はどのくらいが普通なのでしょうか。

案内役

福岡県内だけを対象にした公的な料金調査は確認できていないので、全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。

費目全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393)
毎月かかる金額10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7%
入会金0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9%
保護者

月2〜3万円台が中心なんですね。

案内役

そうです。入会金がかかる施設も多いので、始めるときにまとまった出費になりやすいのがフリースクールの費用の特徴です。費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめました。そのうえで「福岡 フリースクール 補助金」と検索すると県の補助金のページが出てくるのですが、これは少し注意が必要な制度です。

保護者

えっ、どういうことですか。

福岡県の補助金は施設の運営を支える仕組み

案内役

福岡県の「福岡県フリースクール支援事業補助金」は、不登校児童生徒の受け皿となっているフリースクールの安定的・持続的な運営と活動を支援する目的で、県が施設に交付する補助金です。つまりお金を受け取るのはフリースクールの運営者で、保護者が申請して月謝の補助を受ける制度ではありません。名古屋市のような保護者向け利用料補助を福岡県が県として実施していることは、2026年8月28日時点の公式ページでは確認できませんでした。

保護者

保護者が申請できるものではないのですね。では私たちには関係のない制度でしょうか。

案内役

直接の給付はありませんが、施設選びの目安として役立ちます。県の補助対象になる施設には、設置者が非営利法人(学校法人を除く)で学校と十分な連携・協力関係があること、利用料が著しく営利本位でなく入会金・授業料等が明確にされ保護者に情報提供されていることなどの要件があります。さらに、前年度に受け入れた子どものうち在籍校で指導要録上の「出席扱い」となった子がいることも原則の要件です。料金がはっきり示されているか、学校と連携できているかは、補助の有無に関係なく、保護者が施設を見るときの大事な観点だとわかります。なお令和8年度分の交付申請の受付(令和8年4月1日から5月29日まで)はすでに終了しています。

保護者

施設選びのものさしにはなるのですね。では、保護者が直接受け取れる補助はどこにありますか。

久留米市と大野城市には保護者向けの補助がある

福岡県内の保護者向けフリースクール補助の比較図。久留米市は始めるときの費用を1回補助(対象は入学金・利用料・教材費等、補助額は実負担額または3万円の低い方、年1回)。大野城市は毎月の利用料を補助(月額の2分の1、上限月1万円、令和6年度から)。対象要件あり、詳細は各市の担当課へ
案内役

この節では、公式ページで確認できた2つの市の制度を見ていきます。まず久留米市は「フリースクール等利用児童生徒支援事業」として、フリースクール等の利用を開始した小中学生の保護者に、利用開始に係る経費(入学金、利用料、教材費等)を補助しています。金額は、保護者が実際に負担した額または3万円のいずれか低い額です。対象は令和7年4月1日以降の利用開始分で、補助は年1回まで、同じ施設への補助は1回までです。

保護者

毎月の月謝がずっと補助されるのではなく、始めるときの費用を1回支援してもらえる形なのですね。

案内役

そのとおりです。入会金や初月の費用というスタートのハードルを下げる設計です。対象になるのは、保護者と子どもが久留米市に住所を持ち、申請日の前1年間におおむね30日以上在籍校に登校しておらず、在籍校・教育委員会・フリースクール等の間の情報共有を承諾できる保護者です。対象となるフリースクール等は、不登校の子どもに学習活動・体験活動・教育相談などの支援を行う民間施設のうち、在籍学校長が指導要録出席扱いする予定のある施設とされています。申請は随時受け付けられていて、期限は利用開始日の属する年度末までです。申請書には学校記入欄があるので、在籍校への依頼も必要になります。

保護者

大野城市はどんな制度ですか。

案内役

大野城市教育委員会は令和6年度から、市と学校が認定するフリースクール(放課後等デイサービスを除く)に通う小中学生の保護者に、月額利用料の一部を補助しています。金額は1月につき、月額で支払う授業料や体験活動費等の2分の1(100円未満切り捨て)で、上限は10,000円です。昼食代等は対象になりません。こちらは久留米市と違い、毎月の利用料に効く継続型の補助です。

保護者

月謝が2万円なら、毎月1万円の補助が受けられる計算ですね。

案内役

その計算です。月謝が2万円を超える分は上限の1万円にとどまる、という読み方になります。対象者の要件は、市内在住で大野城市立小中学校に在籍していること、申請日の前1年以内におおむね30日以上登校していないこと、在籍学校長が指導要録上「出席」にすることを認めている施設に通っていること、関係機関の情報共有を承諾できること、同じ授業料への補助を別の団体から受けていないこと、市税の滞納がないことです。申請の締め切りは、学校長と教育委員会が出席認定した日の属する年度の年度末までです。

補助の内容(公式ページで確認できた内容)特徴問い合わせ先
久留米市利用開始に係る経費(入学金・利用料・教材費等)の実負担額または3万円の低い方。年1回スタート時の初期費用を支援。令和7年4月1日以降の利用開始分教育部学校教育課(0942-30-9217)
大野城市月額の授業料・体験活動費等の2分の1、月10,000円上限毎月の利用料に効く継続型。令和6年度から教育支援課学校支援担当(092-580-1909)
  1. 在籍校に、フリースクールの利用を考えていることと出席扱いの相談をする(両市とも出席扱いと補助が結びついた設計のため)
  2. 通いたい施設が補助の対象になるか、市の担当課(久留米市は学校教育課、大野城市は教育支援課)と施設の両方に確認する
  3. 入会金や利用料の領収書、利用開始日がわかる書類を利用開始時から保管する
  4. 年度末の期限より前に、市の案内に沿って申請書類を提出する(久留米市は学校記入欄の記載依頼も必要)
保護者

うちは福岡市なので対象外ですね。福岡市や北九州市には何もないのでしょうか。

案内役

利用料の補助は確認できていませんが、無料で使える支援がいくつもあります。次はその話です。

福岡市・北九州市で使える支援

案内役

2026年8月28日時点で、福岡市と北九州市がフリースクール利用料を保護者に補助する制度は、両市の公式ページでは確認できませんでした。ただし「確認できなかった」ことと「制度がない」ことは同じではなく、途中から新しく始まる場合もあるので、教育委員会への確認をおすすめします。そのうえで福岡市には、公費で運営される居場所や相談先がそろっています。教育支援センター(適応指導教室)では、不登校の状況にある子どもに体験活動や学習活動を通した社会的自立に向けた支援を行っていて、はまかぜ学級・まつ風学級・すまいる学級が紹介されています。

保護者

無料で通える公的な居場所もあるのですね。フリースクールとはどう違うのでしょうか。

案内役

教育支援センターは自治体が設置する支援の場で、民間のフリースクールとは位置づけが違います。違いは教育支援センターとフリースクールの違いで説明しています。福岡市にはほかにも、令和7年4月に開校した学びの多様化学校「福岡市立百道松原中学校」があり、転入学を希望する場合は面談が必須です。保護者向けには、NPOとの共働による不登校よりそいネット事業の「不登校ほっとライン」(092-283-8815、月曜日・木曜日の10時00分から15時00分、メール相談は随時)があり、子ども本人はSNS(LINE)で相談できる福岡市子どもSNS相談も使えます。相談内容やプライバシーは守られると明記されています。

保護者

北九州市はどうですか。

案内役

北九州市は、教育委員会と学校が子どもの通うフリースクールを訪問して学習内容や活動状況を共有したうえで、学校長が「出席扱い」とする運用を続けていて、令和3年度からは出席扱いとしているフリースクールと教育委員会・学校との意見交換会を年1回開催しています。この意見交換会に参加している施設の一覧が市のページで公開されています。注意したいのは、これは「教育委員会認定」のフリースクールではないと市自身が明記している点です。市はまず本人または保護者が見学して、活動の場や内容を確かめるよう案内しています。問い合わせ先は教育委員会生徒指導課(093-582-2369)です。

保護者

一覧はあくまで紹介で、合うかどうかは見学で確かめるのですね。ところで、補助の要件に何度も出てきた「出席扱い」とは何ですか。

補助金と出席扱いの関係

案内役

いい質問です。文部科学省の令和元年10月25日の通知(別記1)では、不登校の子どもが学校外の施設で相談・指導を受けるとき、要件を満たし適切な支援が実施されていると評価できる場合に、校長が指導要録上出席扱いにできるとされています。民間施設が適切かどうかは、校長が教育委員会と連携して判断します。つまり出席扱いは施設が決めるものではなく、在籍校の校長の判断です。詳しい条件と手続きは出席扱いの条件と手続きにまとめました。

保護者

補助金とはどうつながるのでしょうか。

案内役

福岡県内の2市は、補助と出席扱いを結びつけた設計になっています。久留米市は「在籍学校長が指導要録出席扱いする予定のある施設」の利用が対象で、大野城市は「在籍学校長が指導要録上『出席』にすることを認めている施設」に通っていることが要件です。どちらの市でも、補助を受けたいならまず在籍校への相談が入り口になります。施設だけ先に決めて学校に伝えていないと、補助の要件を満たせないことがありうるからです。

この情報の時点と限界

この記事の制度情報は、2026年8月28日時点で福岡県・福岡市・北九州市・久留米市・大野城市の公式ページから確認できたものです。補助の内容や要件は年度で変わることがあり、この記事で触れていない市町村にも独自の支援がある可能性があります。補助の有無・金額・要件は、家計の判断をする前に必ずお住まいの市町村の教育委員会や記事中の担当課へ最新の内容を確認してください。この記事は補助の交付や出席扱いの認定を保証するものではありません。

保護者

わかりました。まず在籍校と市の担当課に相談してみます。ほかに、今の不安を話せる窓口はありますか。

相談窓口と施設の探し方

案内役

あります。福岡県の「子どもホットライン24」(0948-25-3434)は、24時間電話相談を受け付けています。夜間や休日に不安が大きくなったときにも使えます。県教育委員会の義務教育課(092-643-3929、平日9時00分から17時00分)も電話とメールで相談を受け付けています。子ども本人向けには、福岡県児童生徒の悩み相談窓口(LINE)があり、県内の小中学校や高校などに通う子が対象で、18時から21時(受付は20時30分まで)に匿名でも相談できます。ただしこのLINE窓口は、設置者が福岡市・北九州市の学校に通う子は対象外で、両市はそれぞれの相談窓口を使う形です。

保護者

住んでいる市によって窓口が分かれているのですね。

案内役

そうです。使い分けを表にまとめます。

福岡での問い合わせ先の使い分け

聞きたいこと問い合わせ先
出席扱いの取り扱い子どもが在籍している学校
久留米市の補助金教育部学校教育課(0942-30-9217)
大野城市の補助金教育支援課学校支援担当(092-580-1909)
上記以外の市町村の補助お住まいの市町村の教育委員会
福岡市の不登校相談教育相談課(092-832-7120)・不登校ほっとライン(092-283-8815)
北九州市のフリースクール情報教育委員会生徒指導課(093-582-2369)
夜間・休日の電話相談子どもホットライン24(0948-25-3434、24時間)
保護者

相談先はわかりました。肝心の施設はどう探せばいいでしょうか。

案内役

県内の施設は福岡県のフリースクール一覧から探せます。当サイトでは、福岡市東区のNPO法人 箱崎自由学舎ESPERANZA、春日市の一般社団法人 ColorFul-HappyFull、北九州市小倉北区のScuola dei Bambini Montessori Elementary school Kitakyushu、古賀市のフリースクール玄海の詳細ページを掲載しています。掲載施設が補助や出席扱いの対象になるかは、必ず在籍校と市の担当課、施設に確認してください。見学のときに費用の内訳や学校との連携をどう確かめるかは見学時のチェックリストが、他の都道府県の補助の例はフリースクールの自治体別助成制度が参考になります。補助の確認と施設見学を並行して進めながら、お子さんに合う場所をゆっくり選んでいきましょう。

この記事について

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。

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