保護者向けガイド
静岡のフリースクール費用と支援制度
公開日: 2026-08-30 / 最終確認日: 2026-08-30
保護者静岡市に住んでいます。中学1年の子が学校に行けない日が続いていて、フリースクールを考え始めました。ただ、月謝を払い続けられるかが心配です。静岡県にはフリースクールの補助金があるのでしょうか。
案内役2026年8月30日時点で公式ページから確認できた範囲でお答えしますね。まず結論から言うと、保護者が払う月謝を直接補助する制度は、静岡県・静岡市・浜松市の公式ページでは確認できませんでした。一方で静岡県には、フリースクール等の運営団体側を支える補助金と、県教育委員会が連携する施設の名簿を公開する仕組みがあります。静岡市や浜松市には無料で使える居場所や相談窓口もあります。この記事では、月謝の相場、県の補助金と連携名簿、静岡市・浜松市の支援、出席扱い、相談窓口の順にお話しします。
フリースクールの月謝はどのくらいかかるか
保護者まず、フリースクールの月謝はどのくらいが普通なのでしょうか。
案内役静岡県内だけを対象にした公的な料金調査は確認できていないので、全国調査の数字が目安になります。こども家庭庁の令和6年度調査研究では、フリースクール(フリースペースを含む、回答393施設)で毎月かかる金額は「10,001〜30,000円」が37.9%、「30,001〜50,000円」が26.7%で、この2区分で6割を超えています。「0円」は4.6%、「50,001円以上」は10.7%でした。入会金は「0円」が30.8%と最も多く、次いで「10,001〜30,000円」が21.9%です。
| 費目 | 全国の分布(フリースクール・フリースペース、n=393) |
|---|---|
| 毎月かかる金額 | 10,001〜30,000円が37.9%/30,001〜50,000円が26.7%/0円が4.6%/50,001円以上が10.7% |
| 入会金 | 0円が30.8%/10,001〜30,000円が21.9% |
保護者月2〜3万円台が中心なんですね。この負担を軽くする制度が静岡にはないか、詳しく知りたいです。
案内役費用の考え方そのものはフリースクールの費用にまとめてあります。ここからは、静岡県の補助金がどういう仕組みなのかを具体的に見ていきましょう。
静岡県の補助金は「施設側」に出る

案内役この節では、県の制度の中身を見ていきます。静岡県には「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」(フリースクール運営費助成制度)があります。ただしこれは、不登校の子どもが学校以外の場で教育を受ける機会を確保するために、学習支援を行うフリースクール等の民間団体に補助金を交付する制度です。つまりお金を受け取るのは施設の運営団体で、保護者ではありません。補助率は補助対象経費の実支出額の2分の1以内、上限は1運営主体あたり年1,000千円(100万円)です。なお県のページでは、令和7年度の募集は終了したと案内されています。
保護者保護者には直接お金が入らないのですね。それなら、私たち家庭には関係のない制度なのでしょうか。
案内役無関係ではありません。この補助金を受けるには、施設側がいくつもの要件を満たす必要があり、その中身が保護者にとって施設選びの手がかりになるからです。要件には、県教育委員会が主催する「公的教育機関と民間施設等の連携協議会」の名簿に登載されていること、在籍する学校で指導要録上の「出席扱い」となり得る体制が構築されていること、保護者等に入会金や授業料等の経済的な負担について適切な情報提供を行っていることなどが含まれます。
県の補助対象になる施設の要件(保護者に関係する部分)
- 県教育委員会が主催する連携協議会の名簿に登載され、協議会に参加している
- 学校・市町教育委員会と情報共有し、指導要録上の「出席扱い」となり得る体制がある
- 入会金や授業料などの経済的な負担について、保護者等に適切な情報提供をしている
保護者費用をきちんと説明してくれて、学校とも連携している施設が対象になるのですね。その「名簿」は私たちも見られるのですか。
県の連携名簿は施設探しの手がかりになる
案内役見られます。静岡県教育委員会は、連携協議会に参加する民間施設等を連携名簿に登載してホームページに掲載しています。2026年8月30日時点では、連携協議会名簿(令和8年6月17日現在)と、各施設の情報をまとめた「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)がPDFで公開されています。県教育委員会は、公的教育機関・民間施設等・保護者が子どもを中心に三角形につながり、学校に行っていない子どもの居場所や学びについて適宜相談し合える関係を目指す、という考え方も示しています。
保護者名簿に載っている施設なら、学校との連携の面で話が進めやすそうですね。
案内役そう考えられます。ただし、名簿に載っていることは県の連携協議会に参加している事実を示すもので、子どもとの相性まで保証するものではありません。逆に、名簿に載っていない施設が良くないという意味でもありません。候補を見つけたら見学して、費用の内訳や学校との連携方法を直接確かめるのが安心です。確認のポイントは見学時のチェックリストにまとめてあります。次は、お住まいの静岡市の支援を見てみましょう。
静岡市の支援(校内サポートルーム・教育支援センター)
案内役静岡市は、学校の中と外の両方に無料の居場所を整えています。学校の中では「校内サポートルーム」の整備を進めていて、令和8年度は全ての小・中学校に設置するとともに、運営を支える教育相談員の配置を促進するとしています。自分のクラスに入りづらいときに、落ち着いた空間で自分に合ったペースで学習や生活ができる場所です。学校の外では、「ふれあい教室」「かがやく教室」「はばたく教室」という3つの教育支援センターがあり、社会的自立に向けた支援をしています。
保護者学校の中にも居場所の選択肢があるのですね。フリースクールとの関係はどうなっていますか。
案内役静岡市は、不登校の子どもの社会的な自立に向けた相談・指導を行う民間施設・団体と連携し、在籍校に登校していない子どもの学びを支援すると明言しています。さらにオンラインでは、静岡県教育委員会が運営する「しずおかバーチャルスクール」と連携しています。オンラインの仮想空間で学習や交流ができる場で、利用を希望する場合は在籍する学校か、静岡県教育委員会義務教育課(054-221-2828)に連絡する流れです。教育支援センターとフリースクールの違いは教育支援センターとフリースクールの違いで説明しています。
保護者外に通うのがまだ難しい時期でも、オンラインの選択肢があるのは助かります。浜松市など、ほかの市はどうですか。
浜松市の支援(校外まなびの教室・相談窓口)
案内役浜松市には、教育委員会が開設する学校以外の居場所「校外まなびの教室」があります。利用料は無料で、市内10カ所にあり、学区はないのでどの地区からでもすべての教室を利用できます。利用を希望する場合は在籍する学校へ相談し、見学、2週間程度の体験、入級という順番で進みます。フリースクール等の民間施設についても、一定の要件を満たせば在籍校での出席認定や成績評価の対象になると案内していて、教育委員会との意見交換会を通してつながりのある施設の一覧をPDFで公開しています。
保護者浜松市も市として施設一覧を出しているのですね。相談はどこにすればいいですか。
案内役浜松市の教育総合支援センター(053-457-2424)が入り口です。電話相談は土日祝日を除く午前8時30分から午後5時まで、面接相談は予約制です。学習や生活、子育ての不安を相談すると、学校内外の学びの場や相談機関を紹介してもらえます。なお、静岡市・浜松市以外の市町にお住まいの場合も、まずは在籍する学校とお住まいの市町の教育委員会に、地域の居場所や支援制度を確認するのが近道です。この記事で「確認できなかった」と書いた内容も、制度が途中から始まることがあるため、最新の状況は各窓口で確かめてください。
保護者ここまで何度か出てきた「出席扱い」について、もう少し教えてください。
費用の負担と出席扱いの関係
案内役大事なところです。文部科学省の令和元年10月25日の通知(別記1)では、不登校の子どもが学校外の施設で相談・指導を受けるとき、要件を満たす場合に校長が指導要録上出席扱いにできるとされています。民間施設が適切かどうかは、校長が教育委員会と連携して判断します。つまり出席扱いは施設が決めるものではなく、在籍校の校長の判断です。静岡市もこの2019年の通知の要件を踏まえて各学校の校長が判断してきたと説明していて、市として指導要録上の出席扱いに関するガイドラインを策定しています。
保護者費用の話とはどうつながるのでしょうか。
案内役2つのつながりがあります。1つ目は、県の補助金の要件に「出席扱いとなり得る体制の構築」が入っているため、学校との連携体制がある施設ほど公的な仕組みと接続しやすいことです。2つ目は、月謝を払って通う場所が出席扱いになるかどうかで、その後の学校生活や進路の見通しが変わってくることです。施設を決める前に在籍校へ相談しておくと、後から慌てずに済みます。詳しい条件と手続きは出席扱いの条件と手続きにまとめました。
保護者まず学校に相談ですね。今の不安をすぐ話せる窓口も知りたいです。
相談窓口と施設の探し方
案内役静岡県総合教育センターの教育相談ハロー電話「ともしび」は、子どもの悩みや保護者の教育相談を匿名で受け付けています。平日午前10時から午後5時まで、東部(055-931-8686)・中部(054-289-8686)・西部(0537-24-8686)の3窓口があります。夜間や休日は、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)が365日24時間使えます。じっくり話したい場合は、同センターの面接相談が掛川会場(月曜日から金曜日)と沼津会場(水曜日・金曜日)で受けられ、オンライン相談もできます。問合せ・申込みは0537-24-9738(平日午前10時から午後5時)です。
保護者電話も対面もオンラインもあるのですね。窓口が多くて迷いそうです。
案内役使い分けを表にまとめます。
静岡での問い合わせ先の使い分け
| 聞きたいこと | 問い合わせ先 |
|---|---|
| 出席扱いの取り扱い | 子どもが在籍している学校 |
| 静岡市の不登校支援 | 学校教育課学びの多様化推進係(054-354-2522) |
| 浜松市の不登校支援・教育相談 | 教育総合支援センター(053-457-2424、電話相談は土日祝日を除く午前8時30分から午後5時) |
| 上記以外の市町の支援・補助 | お住まいの市町の教育委員会 |
| しずおかバーチャルスクール | 在籍校または県教育委員会義務教育課(054-221-2828) |
| 平日日中の匿名電話相談 | ハロー電話「ともしび」(東部055-931-8686/中部054-289-8686/西部0537-24-8686、平日午前10時から午後5時) |
| 夜間・休日の電話相談 | 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310、24時間) |
制度の内容は必ず最新の公式情報で確認を
この記事は2026年8月30日時点で各公式ページから確認できた内容をまとめたものです。補助金の募集時期や要件、相談窓口の受付時間は年度で変わることがあります。また「確認できなかった」ことと「制度がない」ことは同じではありません。利用前に、在籍校・各市町の教育委員会・静岡県の窓口で最新の内容を確認してください。
保護者相談先はわかりました。肝心の施設はどう探せばいいでしょうか。
案内役県内の施設は静岡県のフリースクール一覧から探せます。当サイトでは、浜松市のドリーム・フィールド、伊東市のまいぷれーす えんの詳細ページを掲載しています。県の連携名簿やフリースクール等民間施設情報のPDFとあわせて候補を見つけたら、掲載施設が出席扱いの対象になるかを在籍校と施設の両方に確認してください。他の都道府県の補助の例はフリースクールの自治体別助成制度が、隣の愛知県の状況は愛知・名古屋のフリースクール補助金と支援が参考になります。相談窓口への電話と施設見学を並行して進めながら、お子さんに合う場所をゆっくり選んでいきましょう。
この記事について
この記事は一般的な情報の提供を目的としています。出席扱いや公的支援などの制度は自治体・学校ごとに運用が異なるため、最終的な判断は在籍校・教育委員会・各施設への確認をお願いします。記事はAIによる下書きと機械チェックののち、公開前に人間が内容を確認しています(編集・レビュー方針)。
参考資料(一次情報)
- フリースクール運営費助成制度(静岡県フリースクール等支援事業費補助金)(更新日 2025年7月4日)静岡県
- 民間施設(フリースクール)等との連携について(更新日 2026年6月18日)静岡県
- 静岡市の不登校支援(更新日 2026年5月20日)静岡市教育委員会
- 不登校支援(更新日 2026年8月27日)浜松市
- 教育相談事業の紹介(更新日 2025年5月15日)静岡県総合教育センター専門支援部教育相談課
- バーチャルスクール関係(不登校支援ポータルサイト)静岡県
- (別記1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて(令和元年10月25日通知)文部科学省
- 令和6年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業「不登校のこどもを受け入れている民間施設等の利用実態等の把握に関する調査研究」報告書(こども家庭庁)